黒薔薇VS黒薔薇のレビュー・感想・評価

ハンサムな刑事ロイ・ケイが同じアパートの住人ウォンに片思い、普通、不良から助けてもらったら礼くらい言いそうだが冷たい態度、ロイも刑事のくせにウォンの部屋に不法侵入だからなんじゃこれ。ロマンスものかと思ったら麻薬組織の内輪もめとアクションシーン、そうかと思うと急に歌いだしてまるでミュージカル、香港映画だからカンフーはお約束だが義賊黒薔薇の弟子という訳のわからない武闘派の女二人がギャングを一掃、機関銃で撃たれても、びくともしないのは、まるで漫画の世界、怪力女二人は「いずれまた」と宙に消えて続編狙い。最後はロイとウォンが手を繋いで草原を走ってハッピーエンド。アクション、ミュージカル、ロマンスとてんこ盛りの支離滅裂なコメディでした。

　ウォンと淫らな人妻は一体どこに忍び込んだんだ？わけがわからない展開。劇中の脚本もひどかったけど、この映画そのものも酷い。とにかくギャング同士の銃撃戦を目撃。いつの間にか黒バラという義賊がニュースになっていた。しかも、その淫乱な人妻キューの手配写真まで。こんな陳腐な展開ででストーリーを把握しなければならないなんて・・・

　まぁ、ストーリーはウォンが捕まり、ロイ刑事を巻き込んでからが面白いのですが、黒バラの妹弟子ホンが極度の健忘症であることが笑わせてくれる。姉弟子ケイが裏切られた恋人がロイに似ていたことから偽装結婚までするけど、そのストーリーがつまらない・・・

　続編『黒薔薇VS黒薔薇Ⅱ』も観たのですが、ドタバタ度はパワーアップ！！