劇場公開日 2022年11月4日

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「トランボ不遇時代の不朽の名作」黒い牡牛 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0トランボ不遇時代の不朽の名作

2020年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

映画ファンなら ダルトン・トランボをご存知でしょう、理不尽な赤狩りにあいハリウッドを追放された名脚本家、「ローマの休日」の脚本のゴーストライターとしても有名です。本作は彼が生活の為、B級映画専門のキングス・ブラザーズ・プロダクションで偽名で働いていた時代に書いた名作です。
大衆受けしか頭にない社長の無理難題を安い脚本料で量産したトランボへのご褒美なのでしょうか、真面目な本作の製作を承知しました。本作はトランボがかってメキシコの闘牛場を訪れた折に万雷の喝采の中で一人だけ泣いている少年を見かけたことが創作のきっかけと語っています。
勿論、本だけではありません、主人公の少年(マイケル・レイ)をはじめ俳優や撮影スタッフに至るまで良いものを創ろうと言う本気度、情熱を感じます。闘牛という世界観も現地の人々の共感を得やすかったのでしょう、全面協力が得られたようです。
闘牛場の場面も良かったですが、ピューマに襲われるシーンも素晴らしい、CGなんて無い時代に動物たちのアクションの凄いこと、B級プロダクションなんて言って失礼しました、キングス・ブラザーズ万歳と叫びたくなります。時代を超えた感動ドラマ、不朽の名作です。

odeonza