「コメディ映画の集大成」グレート・レース odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディ映画の集大成
キザなイケメンヒーロー(トニー・カーチス)はいつも真っ白なコスチューム、笑うと白い歯がきらりと光り劇場は爆笑の渦、対して悪者の博士(ジャック・レモン)はバイキンマンの如くいつも黒づくめ、助手(コロンボのピーター・フォーク)はドジばかり。美人記者(ナタリー・ウッド)は森の中で裸に毛布を巻いただけで「ムーンリバー」を弾き語り。
ニューヨーク~パリの自動車(クラシックカー)レースを舞台に必然性のないパイ投げ騒動(スラップスティックの定番)、アクション、ロマンス、時代風刺などコメデイー映画の要素・歴史を全て盛り込んだお洒落で壮大、単純明快だが2時間40分超の長編、途中で休憩(インターミッション)が入る珍妙な大作だった。
あまりにベタなのでいまどきの若者にはどうかと思うが喜劇を語る上では欠かせない一本であろう。亡きブレイク・エドワーズ監督に感謝と拍手を送りたい。
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