クレイマー、クレイマーのレビュー・感想・評価
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メリル・ストリープに腹が立つ
というかジョアンナの身勝手さ!
主役3人の演技は見事。監督の演出も見事。本当の意味で感動できる傑作。そしてジョアンナに腹が立つ。
クレイマー、クレイマー現象‼️
妻の家出により、夫が7歳の息子を抱えて、不慣れな家事と子育ての大騒動記‼️現在からは想像もつかない、若くて美しいメリル・ストリープや、ダスティン・ホフマン扮する父親と息子の親子愛が泣かせるなど、名作としての地位は揺るぎない作品‼️しかしこの作品の重要なテーマは、妻の家出の原因が夫の浮気でも妻の不倫でもなく、「女性の自立」という点でしょう‼️離婚後にどちらが子供を養育するのか、どちらの人格が子供を育てるのにふさわしいのか、現代のシングルファーザー、シングルマザーの社会問題を先取りしていたその視点だと思います‼️
ラストがより考えさせられる作品!
テッドとジョアンナ・・・この2人とビリーは結局どうなったんだろう?
ラスト、エレベーターに乗るシーンが衝撃的な終わり方でびっくりした。
3人が一緒に暮らすのか、いやそんなことはないだろう・・・
ジョアンナだけ話をしにいって、テッドとビリーが二人でこれまで通り暮らす可能性もありそう・・・じゃあ、なぜ、テッドはエレベーターに乗らなかったのだろうか・・・などなど色々な疑問や憶測を思わせつつ終わる感じが、やはり名作と思える。
ビリーのことを考えていくと、全編を通して、泣けて泣けて、いても立ってもいられなくなってくるぐらい切ない気持ちになる。感情が入っていきながらも、それぞれの役者さんの名演技が光る名作だと思う。
ジョアンナは身勝手で無責任
妻のジョアンナに出ていかれた夫テッドが、慣れない子育てに奮闘する様が面白い映画。テッドのフレンチトーストの作り方が雑なのは、彼が仕事ばかりしていて、普段家事をしていない様子を表していた。彼は副社長への昇進がかかった大仕事を抱えている中で、並行して子育ても行うのはとても大変だ。そんな状況でも彼なりに息子を愛しているのが窺えて、良い父親だと感じた。
裁判のために、年末になって転職活動をしてすぐに転職先を決めてしまうのは、雇用の流動性の高いアメリカならではだと感じられた。転職先の会社は、納会らしきパーティをやっていた。周囲がパーティで浮かれている中、一人面接を受けるテッドの姿は、彼の状況の辛さを表せていた。ここはアメリカの文化の一端が分かる興味深いシーンで面白かった。
この映画を観たのは2度目だが、改めて妻のジョアンナの行動は身勝手で無責任だと感じた。本当の自分を探したい、などと言って勝手に家を出ていった挙げ句、息子への愛情に気づいたと言って親権争いの裁判を起こす。テッドが「ハガキ2、3枚送ったくらいで母親づらするな」と言っていたが、まさにその通りだ。それならばテッドの仕事の状況を考えて、家を出ていくときに息子も連れて行くべきだ。
最後まで飽きない
どんな作品かわからずに鑑賞しましたが、最後まで飽きずに見ることができました。最後、バッドエンドで終わる気がしてハラハラしましたが、ギリギリハッピーエンドで終わることができたのでそこは安心しました。
裁判シーンで見つめ直すことができる映画
映画自体は凝ったストーリーではないので、わかりやすかったですが・・・
どっちもどっち。個人的には両者の行動に感心できませんでした。大人の事情は子供に理解できるかなぁ。自分が子だったら心広く捉えられるとは思えませんね。
---気になったシーン---
・フレンチトーストに苦戦するD.ホフマンを観て...
→今では当たり前と思うけど、男も仕事だけでなく家事もやるべき!というメッセージ性を感じた。
・パーティーで賑わう中、席で一人面接の結果を待つD.ホフマン
→ポツンと座ってる姿に哀愁・焦り・怒り等の苦悩が出てて気に入ってるシーンです。
この時代は今と比べれば人生の選択肢は狭かったでしょう。しかし離婚率は少なかったわけで、その理由を各弁護士からの質問で感じ取ることができます。私は裁判シーンが一番引き込まれました。豊かで言い訳を作れてしまう現代と昔、どちらがいいのか難しいですね。
ケンカしたり不満になったとき裁判シーンを観れば「確かにそうだな」と冷静になれます。少々キツイ言い方もありましたが教訓になると思いました。
辛口ですが、ラストは優しく言えば和解して良かった感じですが、キツく言えば、新生活があるのに先々もっと複雑な気持ちで暮らすことになるよ、踏ん切り付けないと相手に迷惑かけないかなぁ。 そんなエンディングにも見えましたね。子供が可愛いからといって自分たちの進路が見えない。
まぁそれが人間ってことで。
子どもが一番の被害者
誰も悪くないのだと思う。
みんな必死に生きてるだけ、
ただ必死過ぎて視野が狭くなり、
ボタンを掛け違えてしまっただけ。
最初のダスティンホフマンは短期で怒鳴り散らして
好きにはなれないけど、
子どもと暮らして抱きしめて本当に大事な物に気付く
一方メリル・ストリープも、
家に閉じ込められて自分を見失ってただけ。
三人とも良い家族になれたはずなのに、
裁判をしたがために、
二人の愛情はそっちのけで、お互いのダメだった所
ばかり掬ってまるでダメな親のように仕立てあげられ
家族が壊れる様は観てて辛かった。
失った悲しみと楽しかった思い出の余韻が残る。
家庭を顧みない夫が妻に出ていかれ、親権を争うことに。 息子と二人に...
家庭を顧みない夫が妻に出ていかれ、親権を争うことに。
息子と二人になってしまい、日々を過ごすうちにお互い距離と愛情が大きくなる。フレンチトーストを作るシーンとか朝の何気ないシーンとか、自転車に乗れるようになるシーンとか。ひとつひとつのシーンが微笑ましく、可愛らしく、大切な時間なんだと、そしてその生活も親子で成長していくんだと思えるそんな映画だった。
ラストは意外な展開だけど、余韻を残す感じが素敵でした。
夫婦の私的な価値観のズレを裁判で決める現代社会の一端を象徴するリアリティの秀作
女性の自立と共に男性が享受してきた社会的地位の瓦解がマスコミで話題になる時代だ。そこで黙っていられなくなった夫たる男性が、何処か惨めに見えるのも今のご時世ではないだろうか。そんな不満を持つ男性諸君に捧げる映画として、このアメリカ映画は感動と同情を得て、アカデミー賞では作品賞を受賞し、アメリカ社会から10年遅れのこの日本でも大ヒットしている現状は面白いと言えばおもしろい。しかし、そんな単純な見方だけでは、この脚本家出身の映画作家ロバート・ベントンの秀作は済まされない、もっと奥深い内容を持っている。それは、女性の権利と男性の権利の相互対決といった自己主張の言い争いに止まらず、人としての生き方の問題として扱っているところが、この映画の大人たり得ている一端である。ただし、映画の最初に妻の一方的な家出を物語の起点にしている為、女性の自立に説得力が無く、それだけ夫に同情が行くような物語の設定になっていた。家出前の夫婦の実態を敢えて説明しない作劇は、、男性側の立場を貫いている。これが成立した理由は、何といっても妻役のメリル・ストリープの演技力によることが大きい。単なる我儘ではない、苦しんだ挙句のやむにやまれぬ家出だったことを見事に表現していた。ダスティン・ホフマンとストリープの夫婦役に違和感があるにも拘らず、互角の演技力で乗り切っている。キャスティングの妙味と言えよう。またベントンの演出の、全編簡潔で明快なリアリズムでマンハッタンに住むサラリーマン家庭を描いているリアリティが、過度のドラマツルギーを排除して、物語の本質を描き出す説得力を高めている。意図的に情感を抑えて、リアリティだけで押し通した映画の模範と評価出来よう。
この映画において最もショッキングなことは、夫が仕事に夢中で家庭を等閑(なおざり)にした結果、離婚することよりもはるかに、子供をどちらが引き取るかを法の判決で持って決められるという、一家庭内の私的な問題が社会の法律によって左右されることだ。他人同士が夫婦になる意味では当たり前なのだろうが、改めて気付かされる。裁判で夫婦が弁護士に相互に詰問されるところは、真に痛々しい。夫婦間では相手を傷つける為の発言ではない言葉が、そこでは意味を履き違えられた武器になってしまう怖さである。そこには夫婦生活の真実は語られない。しかし、映画の結末は、子供を育てる父親の苦労から母親の本音の部分を温かく見詰めて、父と母と子のホームドラマに転化させている。この感動的なシークエンス作りは、適切と言っていい程に中庸を得た上手さであった。新しい感覚のリアリズムによる、現代人の夫婦の在り方を模索して観る者のこころを捉えた、この社会派映画の存在価値は高い。子役のジャスティン・ヘンリーの自然な演技、ダスティン・ホフマンの演技の巧さ、特にメリル・ストリープの演技の素晴らしさと共に。
1980年 4月11日 丸の内ピカデリー
40年前は、アメリカ映画の新作を観れば10年後の日本社会が予想できた。21世紀はそのタイムラグが短くなり、現在はインターネットの普及により殆ど無くなりつつある。記憶にあるのは20代の頃、映画からではないが、アメリカの女性へのアンケートで、モテる男性の条件に料理が出来る項目が上位にあって驚きつつも、自分も料理を覚えないといけないと思ったことがある。中学時代は自分で学校の弁当を作っていたし、冷蔵庫や電子レンジが家に初めて来た時は説明書の料理レシピを参考にアイスやグラタンなどを作っていた。少しは出来たが、結婚して休みの日にやるようになって、定年後の今では平日の夕ご飯作りを苦も無く担当している。私の年代の上の男性は仕事100点家事0点でも許されて、いまの40代以上の年代は仕事100点家事50点が要求され、現在は仕事も家事も100点でないと理想の旦那さんには成れない。勿論一般サラリーマンの話で、職業や収入により差があるであろう。それでも今の若い男性には同情する。会社時代は、よくアルバイトの男子大学生に、アメリカ映画の新作を観ることと、兎に角料理を覚えることを勧めていた。
映画を観て来て得た知識に、男女の性差がある。この映画の子供は男の子だが、大概の夫婦間の力関係は子供の性で判断できる。亭主関白の家庭は女の子が多く、かかあ天下は男の子が多い。女性の男性的な面と女性的な面の割合を観察すると、何となく生まれてくる子供の性が分かって来た。親戚の子供の殆どを当てている。私も子供が生まれる時に、妻には男の子と断言していた。メリル・ストリープが演じた女性は男性的な仕事人間が合っている。家事と育児に追われて解消できないストレスを抱えていたのであろう。この映画を参考にして私も、子供がある程度成長してからも妻には仕事をする事を勧めた。幼稚園や保育所に行くまでの子育てをする女性は、やはり大変だと思う。映画からは、色んな事を教わる楽しみもある。
ビリーも、もう50歳かぁ~
そうだよなあ。数十年ぶりに観たので細かいところは忘れていたけど、やっぱりいい作品
今回、新発見したのは、「クレイマー、クレイマー」じゃなくて
「クレイマー 対 クレイマー」なんやね(^-^;
こっちの方がわかりやすい。
【”僕が悪い子だから、ママは出て行ったの?”と5歳の息子は僕に言った。離婚を否定はしないが、”自分がキチンとした仕事が出来るのは家人のお陰という事を忘れてはいけない”と結婚後に学んだ作品。】
ー 今作を最初に観たのは映画好きの父から誘われてTVで観た小学生時代だった。
面白くもなんともなかった。
覚えているのは、フレンチトーストを上手く作れないテッド(ダスティン・ホフマン)の姿くらいである。
その後、若くして私には過ぎた女性と一緒になり、子供が出来た後、BSだったかなあ・・、独りで見た。
当時の、家人に対する、自覚なき愚かしき行為、言動を猛省した。
家人は、仕事も出来る有能なキャリアウーマンだったが、”子供と一緒に居たい・・”と言って会社を退職した。
そして、二人の子供は、私には出来すぎた大人に育った。
全て、家人のお陰だと思っている・・。-
◆感想 ー個人的な感想が、ダダ洩れです・・。-
・仕事しか頭にない、テッドに見切りをつけたジョアンナ(メリル・ストリープ)の苦渋の決断。
- 今、観ると、正に30代の私と同じテッドの姿。学生時代から愛読していた、故、伊丹十三氏の数々のエッセイにより、”女性は男性よりも優れており、大切にすべし”と言う概念は持ってはいたが・・。(ちなみに、伊丹さんは一度離婚されて、宮本信子さんとご結婚されているからこその、金言の数々である。)
<家人に絶対に言ってはいけない事>
・誰が、飯を食わせてやってると思っているんだ・・。
だが、言葉にはせずとも、態度には出ていたらしい・・。
今作で、メリル・ストリープが演じたジョアンナの気持ちを家人にさせていた事に、猛省した。
ー 因みに、アメリカの経済雑誌フォーブスでは、十年前から専業主婦の時給換算した年収は1200万円と書かれている・・。土日なく、家族のために働く主婦。ー
・好き合って、結婚した男女が子供が出来、男の仕事と地位が上がる事で、専業主婦の孤独感が増して行く様を、メリル・ストリープが好演している。
テッドの、妻の気持ちを察するアンテナが仕事の忙しさもあり、低かったのであろう。
- そして、妻が居なくなって初めて自分自身が、如何に妻に支えられて、仕事をして来たのかをテッドが理解するシーンが、今作では随所で描かれている。-
・テッドとジョアンナが、息子の親権を巡る裁判のシーンは、観るのがキツイが、二人が理性を保った態度で臨んでいる事に救いを感じる。
そして、ジョアンナが、今まで家庭を顧みる事の無かった元夫の頑張りを、ガラス越しに見ている幾つかのシーン。彼女が裁判後に下した”息子を想っての”苦渋の決断。
- メリル・ストリープの抑制した涙の名演技は、男にとっては堪える・・。-
<離婚を否定するする積りは毛頭ないが(特に愚かしき夫のDV被害に遭っている女性)、一度は深く愛し合った男女は出来れば、生涯添い遂げたいと思った作品。
何故ならば、両親の喧嘩や、離婚が子供に深い傷を与えてしまう事例を実際に見て、対処しているからである。
今作は、1980年公開の作品であるが、時代の先を見据えた優れた作品であると思う。>
「答えはない」という答え。
現在、離婚騒動そして親権争い問題の冷戦中の状態で鑑賞。(詳細は妻と喧嘩後に仕事で家を出ると、妻が子供全員連れて500km程離れた実家に帰っていた)
「旦那の俺の何が悪い?」 や、子供に説明しながら「俺が悪かった」と反省する所に共感。
反省し、そして前向きに歩みを始めるが元妻が‥
妻の離婚理由がいまいち分かりにくいが、「どんな理由なら良くて」、「どんな理由なら駄目」と言ってもそれは正論であるだけで正解ではない。
結局、夫婦間に答えなんてないから。
悩む理由は子供の存在。
波乱まみれの家庭環境で育った子供時代を経験する俺からすると「子供は勝手に育つ。」のが一つの真実ではあるが‥
"自分の人生"と"理想の子育て"の狭間で悩むのも、三人の連れ子と、まだ三ヶ月の赤ちゃんの父親である俺は痛い程分かる。
きっと元妻目線で作ると全然違った作品になるのも想像がつくし‥
上手くいかせる為に頑張ったが、上手くいかなった。
これは夫婦であれ、仕事であれ、こんな事は人生において良くある事で「仕方ない」と前に進めるタフさが大人には必要であると思う。
最後に、元妻に「素敵だよ」と言える元夫こそ、素敵だった。
女優力の異様。
再々見。
ほぼアップで映る妻の少ないカット全てから感情がダダ漏れる女優力の異様。
父子の友情めいた喜劇的な生活など妻の不気味な目線一発で吹き飛ぶ。
この妻は絶妙なストーカー未満になって以後何十年もこの父子につきまとうだろう。
という遠大な物語の序章とするか。
ビジネスマンの父親が仕事に没頭するあまり、奥さんに逃げられ子育てに...
ビジネスマンの父親が仕事に没頭するあまり、奥さんに逃げられ子育てに孤軍奮闘する話。
父親の目線で話が進み、何故奥さんが家を出たのか?
この話を奥さん目線で見たらどうなるのか?
とはいえおもしろい映画です。
縒りを戻して幸せに暮らしたとさ・・・
夫婦の関係は解消しても、子供とは続いていく。だから別れてもいい、とは言えない。
日本には、子は鎹(かすがい)という言葉があるが、離婚が多いアメリカにはそんな言葉はないのだろうか?
最近は日本も離婚率が上がっていると、ニュースで伝えていたが、子供の目からは両親が揃っているのが一番だ。
親の人生と言いつつも、親に振り回される子供はかわいそうだ。
渦中にある男女が見て、踏みとどまってくれたら作品として、この上ない喜びだろう。
ラストシーンの後、よりを戻して幸せに暮らしたとさ・・・
泣ける
名作。何回観ても同じシーンで泣いてしまう。
いや、年齢とともにそのシーンは増えているかも。
子役が本当にすごい。
演技に見えない。
裁判のシーンは辛いことばかりだけど、テッドが声を出さず口だけでジョアンナに「ノー」(そんなことないよ、という意味)というシーンは泣ける。
2度のフレンチトーストを作るシーンに父と子の努力とか成長が表れている。
40年も前の作品だけど、離婚って永遠のテーマなのかも。
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