「時代を反映したヒューマンドラマ」クレイマー、クレイマー keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
時代を反映したヒューマンドラマ
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時代を反映したヒューマンドラマ。
泣ける要素がもとから揃っているものほど感動映画としての質を問われるがこの作品は見事に自分の予想を上回る力があった。
ホフマンやメリル・ストリープの上手さはアカデミー賞の認める通りだが、それ以上に演出の上手さが光った。
裁判を通して法と言う非情さを目の当たりにするテッドとジョアンナ、ビリーぐらいの子供の複雑な感情、マーガレットという自分達が直面している問題の前例(成功例?)があること、等々
あちらこちらにテッドとジョアンナの考えに影響を与えるであろう演出を配していること。
ビリーと2人での生活最後の日に2人でフレンチトーストを手際よく作っている(2人での生活初日に作ってメチャクチャになっている)ことも外せない。 そして、極めつけは結末を見ている人に任せる演出であろう。
このように随所で演出(脚色)が光った作品で、この時代のアメリカの家庭を反映した傑作。
それにしてもこの時期のメリル・ストリープは輝きが凄すぎる。
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