クリムゾン・タイドのレビュー・感想・評価
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多分本当に起こってそうな話
何故か観ていなかったシリーズ。大好物のミリタリーであり密室劇、個人的スコアアップの要素満載だった。そして確認コードのケースをパキッと割ってフォネティックコードを読み上げるの好きw
キャストもジーン・ハックマン、デンゼル・ワシントン、そしてヴィゴ・モーテンセン、皆さん若い!
全編に渡る緊迫感
全編に渡る緊迫感で「あっ」という間のエンドロールでした。
頑固な艦長の老害と気鋭の新リーダーの確執だけではない、其々の正義と信念の衝突が描かれていました。
色褪せない名作はとても良かったです。
ジーンハックマン、うまいね。
艦長と徐々に、副長を疎ましく思う演技が、秀逸だった。
軍生活が長く、それだけに視野の狭い艦長と、自分たちの任務が人類にもたらす
影響力を考えながら、軍務に就く副長ハンター少佐。
その相違が、非常に見応えがあった。音楽が緊迫感を煽る。
通信が途切れ、その後の状況がわからないのにミサイル発射しようとする艦長は
非常に危険に思えた。観客は皆、副官に肩入れしながら見ていただろう。
大局的視野で俯瞰しながら、自分の仕事を遂行する大切さを感じた
サスペンス、スリラーのお手本
Top Gunのスコット選手、Top Gunを彷彿させる緊迫感あふれる演出で、サスペンス、スリラー最高潮です。
両雄がっぷり四つですが、終盤のハックマン先輩さすがの貫禄演技でした。
潜水艦モノの傑作でありフィルム映画の名作
ストーリーは単純で山場はそんなに無いのになんという緊張感!
閉鎖空間で起こる対立、極限のストレス、まさに手に汗握りながらあっという間の2時間。
若かりしデンゼル・ワシントンもさることながらジーン・ハックマンの圧が凄い。
何度観ても面白いと思う傑作。
名優ふたりの対置・対照も面白かった
<映画のことば>
我々は、自由は守るが、実践はしない。
きっと、そういうものなのでしょう。民主主義の世の中での武力(軍隊)の存在意義というものは。
そのように、自身は自由を行わず「上意下達」が至上命題である軍隊(潜水艦)のなかでも、司令官の決断についても、牽制の仕組み(構成員による議論の余地)が用意されているということは、やはり「自由を行わない」という軍隊も、自律的な部分社会としては、民主主義の要素が絶無ではないことを物語るものではないでしょうか。
名優ふたりの葛藤を通して、そんなことを垣間見せる一本だったと思います。評論子は。
題名は、直訳すれば、「深紅の潮流」とのことで、深紅は共産主義を象徴しているのではないかとの解釈もあるようですが、二人の男の「熱い血潮」のような意味に受け取っておきたいと思います。評論子としては。
(追記)
「潜水艦モノにはハズレなし」とは良く言ったもので、本作もご多分に洩れない一本だったと思います。評論子は。
同じく軍人であっても、あくまで冷徹に判断を下すハンター少尉(デンゼル・ワシントン)と、「頭脳ではなくハートで戦う」とでもいうべき熱血漢のラムジー大佐。
その男二人の対立軸も、素晴らしい一本だったと思います。評論子は。
閉鎖された空間での緊迫感がたまらない
初めての鑑賞
核ミサイルの発射命令を受け、準備を進める潜水艦「アラバマ」
そこに次の指令が届くが、電波状況が悪く全部を受信できない
発射命令を受けた(その後、中止命令は受けていない)のだからとミサイル発射を主張する艦長と
次に届いた指令は中止命令かもしれないのだから確認する必要があると主張する副長
我々、一般市民から見たら、受信できなかった指令が、中止命令の可能性があるし、副長が言う通り、バックアップの潜水艦もいるだろうから、副長の意見が正しいと思うが、軍人の考え方は必ずしもそうじゃないらしい
実際の戦争でも先制攻撃した国ってあるし・・・・
トラ〇プ大統領みたいな人なら何が何でも発射するんだろうな~
艦長のキャラ設定を、潜水艦に犬を連れ込んだり、消火活動中に抜き打ちで発射訓練を命令したり嫌な人にすることで、見る側を副長に感情移入しやすくしてる印象
Uボートを見た時もそうだけど、潜水艦という特殊な閉鎖空間での緊迫感は別物ですね
良い映画だと思ったが
冒頭がチェチェン紛争から始まってるのに、現実のチェチェン紛争と全く関係なくて少し誤解したのと、
艦長に副長を解任する権限はないと言いながら、副長が艦長を解任(?)して自分が指揮を執ったところが意味わからない
少し評価が下がった
程良い匙加減
シリアスとエンターテイメントの程良い匙加減。核の部分は楽屋レベルの口論かも知れないけど、それをエンターテイメントととして昇華してるところがハリウッドの底力。
ハンスジマーの音楽とブラッカイマーとシンプソンの剛腕とトニースコットの手堅い演出、主演の演技が見事に調和してます。
ヴィゴモーテンセンのガッツポーズがハイライトですね!
危機管理!
予想以上に面白かった。
規則の遵守か、状況に応じた判断か、危機管理、リーダーシップのあり方、組織マネジメントの観点からも面白い。
アクション、サスペンス以外の点でも興味深い。今の日本で、このような判断を迫られたらと思うと、怖いものがある。
攻守が目まぐるし過ぎて、本論が…
小沢さとるの「サブマリン707」「青の6号」
の潜水艦マンガを見て少年時代を過ごし、
子供の頃に初めて観た洋画が潜水艦物だった
人間としてはたまらない舞台設定の作品だ。
シドニー・ルメットの「未知への飛行」や
キューブリックの「博士の異常な愛情…」
にも通じるテーマで、
潜水艦の中だけという限られた空間での
たたき上げの艦長とエリート副艦長の
核のボタンを巡る確執
の展開の緊迫感そのものは見事で、
本来は名作になって不思議のない題材だ。
しかし、何かしっくりこないのは
そのハイテンションが連続し過ぎて、
話の強弱が小さくなったためかも知れない。
艦長拘束
→艦長と支持派の反撃
→副艦長と支持派の拘束
→副艦長と支持派の反撃
→艦長派の再反撃
と、目まぐるしく立場の逆転が
繰り返されるため、
途中から非常時における核攻撃の判断への
二人の人間としての苦悩という本論が薄く
なってしまったイメージだ。
それも、何かと銃を持ち出す主導権争いも
安易な盛り上げ演出と感じる。
話の材料は良く、
海上での実際の原潜の航行や潜水シーンと
海中での特撮シーンも見事だっただけに、
監督の調理の力が少し足りなかったかな
とのイメージだった。
さて、エンディングで核ミサイルの
発射権限が艦長から大統領に変更になった
とのテロップが流れたが、
これはあくまでも米国の話だろうし、
核ミサイル搭載原潜保有の他国のことや
この映画のように核弾頭を積んだ軍事兵器が
国の拘束から外れたりしたことを考えると
何の安心感にも繋がらない。
ところが現実は更に上を行っており、
人間的苦悩が入る隙間もない
人工知能兵器の時代になっては、
この映画も過去の遺物に成りかけている
のかも知れない。
潜航〜EAM(緊急行動命令)
原子力潜水艦アラバマの艦長ラムジー大佐をジーン・ハックマンが、副長のハンター少佐をデンゼル・ワシントンが演じる。
ジーン・ハックマンは熱く人間臭い役が、若きデンゼル・ワシントンは聡明なエリート役が似合う。主演二人に加え、ヴィゴ・モーテンセンを始め、全てのキャストの緊迫感ある演技に引き込まれ見応えがありました。
ラムジー大佐と従順なジャック・ラッセル・テリア(狩猟犬で、頑固で負けず嫌いの性格らしい🐶)のベアとのシーンが微笑ましい。
核ミサイル発射に伴う甚大な影響力と、既に幾つもの核弾頭がこの地球上に存在している怖さを思った。
EAM(Emergency Action Message)
デコイ(囮魚雷)
NHK-BSを録画にて鑑賞(字幕)
たたき上げVSエリート!!
何だかんだ仲間割れして銃まで向けちゃうんだからその後一緒に仕事したくないでしょうね~、少し感想がズレてるかな(笑) 確認をしてから攻撃しないといけないし・・攻撃命令だった場合確認してたら手遅れになるし・・難しいなあ・・ただ・・テーマ曲は最高だ(笑)!!
幕切れが残念
冒頭のチェチェン紛争、ああ四半世紀前にこんなこともあったな。結構緊迫した期間があった記憶。そんな世情をバックに原潜での葛藤。ドラマは内部対立を客観的に描写し、緊迫感あるできばえ。観客的にはデンゼル・ワシントンに感情移入しやすいか。
そんな優れた展開に対し、結末ががっかり。前回観た後の違和感を思い出した。白黒つけず幕引き、軍隊という組織がこうさせるのか? 反乱した将校たちも不問なんだろうな。
広島・長崎への原爆投下を当然と肯定するベテラン艦長、軍人だからと肯定も否定もせず容認するエリート副長。この象徴的なシーンの延長線上にこの結末があると感じた。結局、どれほどの良識をもってしても、表立っての否定はないということか?
映画史上最大の内輪揉め
ほぼ女性は登場しない、男たちの世界の骨太映画。
シチュエーションは原子力潜水艦、設定は核全面戦争の危機というスケールの大きな映画ですが、ストーリー展開の軸は内輪揉め。
組織内部での意見の相違や確執はよくある話してすが、なんせ核戦争の危機ですから映画史上最大の内輪揉めといってもいいかもしれません。
緊迫感のある展開にデンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンの名演に最初から最後まで目が離せませんでした。
ラストシーンもカッコよかったです。
25年の時間を感じさせない
多分3回目鑑賞。潜水艦ものに外れなし!
敵はレーダーに映るだけで、本当の敵は艦内にいたという。
この意外性が、面白い。
対戦の英雄である艦長と、頭はいいけど実際の経験はない副長。
お互いの意見は、もっともなんだけど対立する。
うちはもめといえばそれまでだけど。
デンゼルとハックマンの、白熱ぶりはもう迫力満点だし。
ヴィゴやJ・ギャンドルフィーニ。まだまだいた気がする。
忙しいんだ〜。
「打てばいいのか、ダメなのか」。
それだけの話を、色々なエピソードで話を重ねていくのがたまらんねえ。
また音楽が、重くずっしり。
最後のシーンはこちらも敬礼したくなる、かっこよさでした。
核発射を巡る艦長と副官の争い
ロシアで内紛が勃発している頃、デンゼルワシントン扮するロンハンター少佐は、ジーンハックマン扮する実戦経験豊富なアラバマ艦長ラムジー大佐に副長としての面接を受け採用された。SLBMを搭載したアラバマが出航した。ロシアでミサイルに燃料を注入する事が分かったらアラバマからもSLBMを発射する準備を行った。艦長は犬を連れて乗り込んでいた。SLBMの発射コードも確認され、ロシアの原子力潜水艦も近くにいて緊張感が高まった。しかし、深すぎて通信が受信出来なかった。敵艦が魚雷を発射したがかろうじて避けた。通信が受けられず、艦長は先制攻撃だと言ったが、ハンターは意見を違えて同意出来ず、艦長を解任した。果たしてアラバマはどうなる? 狭い潜水艦の中で、核を発射する権限が艦長にあったため非常な緊張感が走った。ジーンハックマンとデンゼルワシントン迫真の演技だったね。
文句無しの傑作! 潜水艦ものに外れ無しと良くいわれますが、本作は本物の傑作です
重層化したテーマがミルフィーユのように幾重にも積み重ねられており見応え十分
艦長の指揮権剥奪はあの名作のケイン号の反乱をベースにしています
艦長を白人、副長を黒人、艦名は南部の人種差別の強いアラバマに設定して、人種対立の緊張感を重奏音にしています
白馬が黒毛で産まれてくる話は際どい
電気棒を尻に突っ込めば言うことを何でもきくと白人の艦長がニヤリと笑って黒人の副長を侮辱する台詞まであってヒヤヒヤします
しかし人種対立はあくまで水面下です
黒人でも艦長につく部下もいれば、白人でも副長につく部下もいます
メインはトップとナンバー2の在り方です
叩き上げとエリートの対立、ベテランと若手の対立でもあります
それをジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンという分かり易い配役で表現されています
本作は潜水艦ものですから冒頭と終盤を除けば、密閉された狭い戦略原潜艦内の密室劇です
地方の小さな支店、営業所とかでナンバー2の役職として働いたことのある人もいると思います
そこはまるで本作の潜水艦のようなものです
本社からは遠く離れ、支店長なり営業所長なりが君臨して全ての判断を下すところです
そんなところでもトラブルは起こります
それもよりによってというタイミングに
そしてそのトラブル対応中でいっぱいいっぱいの時に、さらに大きな別のトラブルが起こるものです
ナンバー2あるあるのオンパレードのシーンがてんこ盛りで、辛かったその頃にフラッシュバックして胃が痛くなりました
そしてまた、支店長や営業所長だって、その判断が正しいのか自問自答しながら、孤独に自分なりの判断を下しているのです
戦略原潜での核戦争一歩手前という、人類の存亡がかかっている物語でありながら、ごく普通の人間や、どこにでもある会社の物語としても共感を持つことができる、普遍的なテーマに通ずるようになっている脚本が秀逸な出来映えです
軍事オタクの目で観てても、白けてしまうようなおかしな部分は皆無で、その面でも大満足
特撮のレベルも高く、潜水艦の巨大さ重々しさ、深海の暗く重い海水の圧力の表現も見事でした
潜水艦のセットも実物感が素晴らしい
その内部を照らす巧みな色彩の照明、緊張感を盛り上げるハンス・ジマーの音楽
どれもこれも圧倒的な出来映え
ハリウッドの底力恐るべしと思いました
レーナード・スキナード
結局は馬の話で決着がついた。ジーン・ハックマンの艦長がちょっと危ないアメリカ人気質を表していて、デンゼル・ワシントンが慎重派のアメリカの良心のような性格。両者はヒロシマ、ナガサキの原爆に対する考え方も違っていたが、実際のアメリカ人の多数はハックマンなのだろう。ここには製作者側の意志が感じられず、問題提起しているだけのように感じた。とにかく、一番問題になっていたのは指揮官の命令に従うかどうかだった。
閉塞感、緊張感は醸し出しているものの、中盤からかなり平坦になり、つまらなくしている。ヴィゴ・モーテンセンの苦渋の表情やラストの兵士たちの歓喜の声が印象的だった。アラバマという名前の原潜だから、やはり「スウィート・ホーム・アラバマ」が聞ける。
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