劇場公開日 2024年10月11日

「若き日のラッセルとホアキンの名作」グラディエーター bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5若き日のラッセルとホアキンの名作

2024年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

単純

興奮

昨日『グラディエーターⅡ』を劇場で鑑賞し、改めて、前作を配信で鑑賞。今更レビューするまでもないが、アカデミー作品賞をはじめ数多くのアカデミー賞に輝き、主演のラッセル・クロウも主演男優賞を受賞した、映画史に残る名作。『グラディエーターⅡ』に繋がる、ルシアスの父・マキシマスを主人公とした、古代ローマ時代の剣闘士の壮絶な戦闘を描いたスペクタクル・アクション。

昨日観た『グラディエーターⅡ』も確かに素晴らしい作品で、激しいアクションと迫力あるVFXによって、壮観で臨場感たっぷりの胸躍らせる映像を楽しませてくれた。24年前の一作目は、当時としては最先端のCGを取り入れ、ローマの街並みや巨大なコロッセウムを映し出していたが、VFXという点では、現在の映像に適うわけがない。

しかし、2作目は今ひとつ胸を熱くするものが残らなかった。本日、1作目を鑑賞し、それは、ローマの大将軍であったマキシマスが、グラディエーターとなった経緯と共に、マキシマスのコモドゥス皇帝に対する強い遺恨が残る設定にあると感じた。単なるスペクタクル・アクションだけでなく、ヒューマン・ドラマとして展開してきたマキシマスの姿が、ラストシーンによって、より一層涙を誘い、感情移入できる内容となっていたと感じた。その点で、2作目は、主人公への同化という点で、物足りなさを感じたのかもしれない。

主演の若き日のラッセル・クロウは、今でこそ、中年太りで当時の精悍さは見る影もないが、本作では筋骨隆々で、逞しい身体で激しいアクションを演じていた。また、皇帝コモドゥスを演じたのが、あの『ジョーカー』で、こちらもアカデミー賞を受賞した、若き日のホアキン・フェニックスというのも、今になってみると、なんと豪華な顔合わせであったと言える。そしてルッシアを演じたコニー・ニールセンは、24年の年月を感じさせない美しさで、両作品に出演していたのが驚かされた。

bunmei21