雲の中で散歩のレビュー・感想・評価
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美しい映像…なのかなあ?
要するに夜の一連のシーンなのですが、うーん、なんかこう、地方の風変わりな風習でも見てるような。大真面目にやっているのだが、こちらはポカーンと見ているだけというか、ちょっと可笑しくなってきちゃうというか。 それ以外は特にひっかりのない話という記憶しかない。 キアヌ一発屋説が頭よぎった頃。
戦地で毎日手紙を書いていたのに、妻は全く読んでくれなかった。
傷心の旅にてサクラメントへ向かう途中、大学院生のビクトリアと知り合うが、その娘は恋人に捨てられ、しかも妊娠していたのだ。父親に殺されると泣いている彼女を見て、恋人のフリをすることになったポール。メキシコからの伝統的な風習を尊重し、厳粛である父親の前に「どうせ明日には帰るんだし・・・」などとチョコレートの見本でなごやかに過ごそうとする。 荘大で牧歌的な葡萄園はリアルじゃなく、とにかく絵画的。火事になってしまうスペクタクルも絵空事のように思えるのが残念だ。まぁ、そんなに予算もないんだろうけど・・・ 展開も予想された通りに進むんだから、もうひと工夫がほしいところかも。戦争の辛い体験映像もそれほど活かされているとは思えないし・・・
とにかく映像美。
ストーリーは目新しさのないもので、いたってシンプルなのですが、昔から密かに大好きで大切な作品です。劇場にも何度も足を運び、レンタルも何度もして、この度ようやくDVDを購入。
幻想的な霜対策の蝶の舞や、ブドウ踏みのシーンは、今時のCGで描く壮大なスケールの美より遥かに心に響く、類を見ない素朴な美しさに溢れています。
アイタナサンチェスギョンは、日本では知名度もなく大成したとは言いにくいかもしれませんが、本当に美人で知性と品を感じる女優さんで、ブドウ踏みからベッドに取り残されるシーンで見せる色気は、もうそれだけでワイン一本飲めるくらいの一級品。
家族の愛、自然と生きる仕事の厳しさ、ユーモラスなお爺ちゃん、芯の強い女性陣の静かな逞しさなど、素直に楽しめる点も多いですが、とにかく何を差し置いてもこの作品は「映像美」を堪能するのがベスト。
好きな人とワインを飲みながら、ロウソクの灯りだけつけた部屋で観るのが最上だと思います。
バーとかでやってくれたら良いな。
羽根をつけて、ワインの葡萄たちを守る
「1日だけでいい」
生活の為にワインに命がけに暮らしつとめてきた葡萄園との縁。
戦争から帰宅したが女は彼の手紙を読んでなかった。
普通の幸せを求めて帰ってきたのに、求めてたものはそこになかった。
「チョコレートを売って」
女はそういって彼に働くようにいった。
戦争から戻ってきた家にはぬくもりは肌のぬくもりだけ。
家庭らしいものはなく「どうしてここに求めよう」と見ていた。
戦争から戻ってきた彼は、悪夢にうなされていた。
彼だけでなく戦争に行って沢山の命を潰すだけの争いで
戦争前と同じ心理で帰宅する者はないと思う。
うなされなくても、人の命を軽視する壊れた人もいただろう。
悪夢に一人でうなされ、求める物はここにない‥。
単に流されるまま、ハプニングに会いながら出会った女。
身ごもって男に捨てられた女。
彼は、どうにでもなれと思ったのか、それとも求めてる家庭を
何でもいいから手にしたいと目の前にあった世界しか見れてないのか。
女はお礼を言わないし、自分の都合で男を待ったりして
そこはちょっと嫌なタイプの女だったのだけど父親や背景を
考えると、そのくらいの性格であっていいのかもと思ったり‥。
身ごもった女と偽装結婚をして実家に戻るが雲行き怪しい。
歓迎されていない身の上に、明日出てゆくことに決めたが
だけど、またハプニングに流される。
「霜がくる」と合図が夜中鳴らされ、葡萄園で働く
家族総出で寝巻きのまま大きな手作りの羽根をつけて
タイマツの火の熱を優しく送る作業を列になってしてるシーンは
素晴らしかった、印象的だった。
その翌日から変わった。
「1日だけでいい」
早朝出てゆく所に、おじいちゃまが‥。
キーマンは、おじいちゃまですね。
おじいちゃまが、キアヌが売ろうとしてたチョコレートに
物凄く幸せそうな笑顔でほころんでゆく様がかわいかった。
気持ちの変化を一緒に感じられるシーンが多かった。
身ごもった女の家族の変化も楽しめた。
人は素直に転がるべき時は転がらねばですね。
キアヌの初ラブロマンス映画という呼込みで見てしまった(^-^)>
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