劇場公開日 1990年10月19日

「実話ながら念入りなキャラ立て」グッドフェローズ erimakiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実話ながら念入りなキャラ立て

2019年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

実話を元にしながら独特の演出と展開によってキャラクターを引き立てているのがこれぞスコセッシ!という感じがして相変わらず面白い。

・ロバート・デ・ニーロ
デニーロ演じるジミー・コンウェイ。賭博場の暗がりから札束はためかせて笑顔で現れるあの初登場シーンのかっこよさよ。相変わらず絵になるなあ。

・ジョー・ペシ
ジョー・ペシ演じるトミー。やたら甲高い声で罵って暴れまくる、ヤンチャで自制が効かず一瞬でも目を合わせたくない気持ちになる「こいいうやばいヤンキーたまにいるよね」感。

・レイ・リオッタ
そんな2人と対比的に物分かり良くて機転がきくいい奴に見えてしまうレイ・リオッタ扮するヘンリー・ヒル。その実、家庭や女関係が酷いのはやはりスコセッシお馴染み設定。

また陽気でポップな名曲の数々をBGMにバンバン人が死んでいく展開、ストップモーションやナレーションの多用などもお馴染みのユニークさがある。
総じて面白く、その独特な演出や魅力的なキャラクター達によって、長尺にも関わらず飽きがこない。名作の名に相応しい映画だと思った。

erimaki