「『自然の秩序』」草の上の昼食 あまおとさんの映画レビュー(感想・評価)
『自然の秩序』
完成度は特別には高くない?というか…この映画では、そんなことはどうでもよい気がする。ユニークな発想や展開、隙間ありありの開放感のようなものを楽しみたいと思う。それにプロヴァンスという舞台を。
教授とメメットがメチャクチャ大人可愛い。
教授の洗練された立ち居振るまいは素晴らしく吸い寄せられるように見てしまう。
メメットは健康的な魅力とおおらかな母性愛の持ち主。彼女の笑顔は太陽みたいに明るい。笑顔っていいいものだ。
おおざっぱに言ってしまえば、若い娘に、その健康美でハマってしまった立派な科学者のおじさまの話、となる。でもこの二人はいやらしさを感じさせない。偏見や義務やそのほか目に見えぬ枠が、森の中では風とともに吹き飛ばされただけだ。
教授がポツリと呟く。「恐竜は幸せだった……たぶん幸福とは自然の秩序に従う事だ」これ、これ。つまりはそういうことだ。
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