空中ぶらんこ

劇場公開日:

解説

華やかな色彩とスリルに富むサーカスの世界を「ヴェラクルス」「マーティ」などを発表したヘクト・ランカスタープロが英国から「文なし横丁の人々」のキャロル・リードを監督に迎え、シネマスコープの広い視野に描いた作品。ジェームズ・R・ウェッブ、潤色はライアム・オブライエン、撮影監督は「夏の嵐」のロバート・クラスカー。音楽は「地中海夫人」のマルコム・アーノルド。出演者は「バラの刺青」のバート・ランカスター、「四角いジャングル」のトニー・カーティス、「ローマの女」のジーナ・ロロブリジーダ、「アメリカの戦慄」のカティ・フラドー。

1956年製作/アメリカ
原題または英題:Trapeze
配給:ユナイテッド・アーティスツ=松竹外画部
劇場公開日:1956年8月8日

ストーリー

パリの大サーカス“シルク・デヴィル”は今日も賑やかな練習風景を見せていたが、座頭のボーグリオンに認められ一座に加えて貰おうとする未契約者たちの懸命な姿が一際目についた。中でも熱心なのは、アクロバットをやるローラ(ジーナ・ロロブリジーダ)である。このサーカスにティノ(トニー・カーティス)という若者が、マイク(バート・ランカスター)を尋ねてやって来た。マイクは昔ティノの父の相棒で空中ブランコの名手ティノは3回返りの妙技を習いに来たのだ。ところがマイクは数年前墜落事故で足を怪我し、今は惨めな道具係りだったから2度と空中ブランコはやる気がなく、ティノの頼みも断ってしまった。しかし昔馴染みのローザの勧めでティノの将来を見込んでマイクも腰をあげ、3回返りの練習を始めることになった。ここで野心に燃えるローラは、ティノ=マイク組に自分も一枚加わろうと3人の仲間を見捨て、ボーグリオンを説いて3人組での出演を承諾させた。彼女は早速マイクに働きかけたがティノと二人で3回返りをやるのだと断られた。すると今度はティノを誘惑、ティノはローラの魅力に遂に参加を承知した。マイクは腹を立てたが3人の空中ブランコは大喝采を受け米国のサーカス座頭ノースに出演を頼まれた。マイクは申入を承諾したがローラには仲間に入れぬと申渡した。しかしティノがローラの参加を主張するのでマイクは一計を案じローラの練習を始めた。マイクは、ローラが自分に惹かれているのを利用し、愛情から彼女が身を引くと考えたのだ。ローラも始め、マイクを憎んだものの、いつしか愛情を抱くようになっていた。マイクがふとしたことで怪我をした。ローラは自分の宿へ連れて行って手当てをした。彼女はマイクを愛していると云い3人組から身を引くと約束した。ところが、そこへティノが現れた。ティノは二人の間を知ってマイクを殴りつけたが、弁解もせぬマイクにローラもまた彼の愛情が身を引かせる為のものだったことを知った。ノースが彼らの空中ブランコを見に再び訪れた。しかしティノの相手は座頭の命令でオットーに変更された。やがてティノ、ローラ、オットーの3人がリングに現れた。がブランコに受け手として待構えていたのはマイクだった。ティノとローラは恐怖に襲われた。見守る観衆、ティノはブランコを放れた。3回返り、一瞬その手をマイクが受けとめていた。万雷の拍手が起りノースは契約書を手に駆寄った。だがマイクは独りその場を立去った。二度とティノとは働けぬことを彼は知っていた。憤然とサーカス小屋を出て行くマイク。しかし彼の後をローラが追って行った。

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