劇場公開日 1956年9月8日

「色褪せない古典SFの名作」禁断の惑星 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5色褪せない古典SFの名作

2011年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

「スター・ウォーズ」の原点は黒澤作品だのとよく言われるが、「スター・トレック」も含めて、手本となった作品はこの「禁断の惑星」だと思う。
残念ながらスクリーンで観たことはないが(私が4歳の時の作品)、ヒロインのアン・フランシスは、TVドラマ「ハニーにおまかせ!」で中学生の頃からファンだった。口元にほくろがあり、お色気があって空手で悪人を倒すスーパーおねえさんだった。大人になってからレーザーディスクでこの作品を見つけ手に入れたのが最初の出会いだ。現在はDVDで時折鑑賞している。
収録されている予告篇を見れば見るほど、「スター・ウォーズ」のこの作品に対するオマージュの高さを感じる。
いま観ても、まったく古臭さを感じない構成で、よくこんな映像を創り上げたものだと感心する。ロボットのロビーも、SF作品に出てくるロボットの原型となった。未来の造作物でありながら、どこかノスタルジックで、金属的な重量感がある。
いまや宇宙もののSF古典となり、何度観ても飽きない名作。
残念ながら、今年の1月、アン・フランシスはすい臓がんの合併症で亡くなった。80歳だった。

マスター@だんだん