キングピン ストライクへの道のレビュー・感想・評価
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本当に誰かにいてほしい時ほど人は孤独である件
ものすごくバカバカしい映画のようで、いや、実際、ものすごくバカバカしい映画なんだけど、ハッとさせられる瞬間がある。賭けボウリングで片腕を潰された元プロボウラーが、純朴なアーミッシュの青年を後継者に育てて儲けようとするのだが、やがて、かつてのライバルボウラーと対決することに……って、筋だけ書いたら陰惨な話にも思えるが、ともかくコメディである。
ただ、ついに仲間を得たと思った主人公が、かつてのライバルと雌雄を決する時に、誰も側にいてくれていないことに気づく。結局、戦いは自分のものであり、誰にも頼れないのだという人生哲学のようなものを、確かにこの映画から受け取った。
ファレリー兄弟の映画は、どれもバカバカしいようでいてどこかで筋が通っていて、見方にはよってはとてもまっとうなことを描いている。そんな好例のひとつがこの映画だと思っている。
生理的不快感満載の正統派アメリカンバカシネマ
「ボウリングを題材にしたアメリカ映画に駄作なし」という格言がありますが、本作もまさにそう。鑑賞中は「一体おれは何を観せられてるんだ…」と何度も心の中で呟いてしまいますが、しょうもない役柄を嬉々として演じる名優たちの姿を見ていると、やっぱり笑ってしまいます。ピザをビールで流し込みながら楽しむのが本作の正しい観賞法です。
ロイ・マンソンを演じるウディ・ハレルソン(35)。
本作では年上男に騙されるうぶで間抜けなダメ男を熱演。「悪人」顔のウディ・ハレルソンがどんどん惨めになっていく姿に哀愁を感じながら苦笑を禁じえません。最高です。女にもボコられいいとこなしです。次々と災難が降りかかり人生を転げ落ちていく男の役ですが、すべて自業自得。彼は実生活でも奇行癖で楽しませてくれます。映画の出演作も途切れることがありません。
敵役アーニー・マクラケンを演じるビル・マーレイ(46)。
本作ではうぶなロイ・マンソンをとことん陥れるずる賢い嫌な年上男の役ですが、どこか憎めないとぼけた味わいを遺憾なく発揮しています。
アーミッシュ教徒の純粋男イシュマエル役、ランディ・クエイド(46)。
表情に滲み出す「いい人」感はアーミッシュの設定にうってつけ。1971年以降、映画出演が途切れない名優です。背中のタトゥーに口からピザを吹きました。
ナイスバディのイケてる美女クラウディア役、ヴァネッサ・エンジェル(30)。
ロイ・マンソンのハゲ頭を手で撫でつけながら「立派よ…素敵だわ…」。この一言で頭の薄くなった男性観客の心を掴みます。でもリアルワールドではイマイチ出演作に恵まれないのはなぜでしょうか。
女家主役、リン・シェイ(53)。
本作で最も強烈なインパクトを残す恐怖の女家主を熱演。最悪(最高)。1975年以降映画出演が途切れない名優のようです。
こんな脳天気バカ映画がまたアメリカで量産されるようになりますように。
"Amish"
何だかおハゲな二人がカツラ被って、他に思いつくのはブルース・ウィリスとニコラス・ケイジ、4大カツラ被り気味俳優、ビル・マーレイは違うか、そんなビル・マーレイは終盤に乱れハゲて荒れ狂い、ウディ・ハレルソンは『ローリング・サンダー』のパロディが如く残虐ながら笑いよりも呆気に取られる!?
物語は単純過ぎてクダらない一歩手前の面白さ、笑える場面と理解出来ずに笑えなかったりしながらも楽しい気持ちは持続され、アーミッシュと言う宗教集団を知れて勉強になったりTVで吹き替え放映されたら良いと思う。
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