「カンボジアの悲劇を忘れるな」キリング・フィールド おっちょさんの映画レビュー(感想・評価)
カンボジアの悲劇を忘れるな
80年代前半の制作された映画だが
古き良き東南アジアの風景が見れて
それだけでもいい映画だなと感じさせてくれた。
70年代前半に起こった
カンボジアのクーデターと
その後に起きた
クーデター指導者の暗愚的政策は
国そのものを滅亡させるほどの蛮行であったことが
後年明るみになり
ヒトラーが行ったユダヤ人虐殺と双璧をなす
人類史上でも類をみない
残虐行為だった
この事実を、多額の予算をかけ出来るだけリアリティを持って映像化できた今作です
カンボジアという国が
クメールルージュを追放して40年経っても
浮き上がれていないほど
ズタズタに解体されてしまったツケが
今になっても、これ以上に評価されていないこととリンクしています
評価される人によっては
カンボジア語を字幕化していないことで
不要にカンボジアの旧体制を悪と見なし
偏りがあるというと言われていますが
内容の掘り下げよりも
客観的風景の羅列で十分であり
ココの掘り下げを、やり過ぎると
情報過多になり
カンボジア革命のドキュメンタリー風フィクションに変化してしまうので
この程度の触れ方で、とても良いと思います。
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