「あまりにも有名になった螺旋階段のレビューショーのシーンは中盤に登場」巨星ジーグフェルド あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
あまりにも有名になった螺旋階段のレビューショーのシーンは中盤に登場
MGMと言えばミュージカル
そのミュージカルの名作の数々を紹介する映画「ザッツエンターテイメント」(1974)の中でも白眉として扱われていた作品が本作です
特に豪華な舞台装置や衣装、登場する踊り子達の総数
物凄い予算を掛けて製作されていた代表格として紹介されています
そこで本作の代表的シーンとして紹介されていることから、あまりにも有名になった螺旋階段のレビューショーのシーンは中盤に登場します
ミュージカル映画の範疇にはいっていますが、歌と踊りはステージのシーンとして扱われて、それ以外のシーンは普通の映画です
物語は戦前のブロードウェイの興行王フローレンツ・ジーグフェルドの半生を描いたもので、彼の手掛けたショー部分がミュージカルとなっているわけです
分量的には四分の一くらいでしょうか
その螺旋階段やその他のブロードウェイのステージのシーンは、もの凄い見応えがあります
想像を遥かに超えて、もう口をあんぐりあけて呆けたように観てしまう
それ程のものです
いくらお金をかけても現代ではもはやこれを上回るようなものは到底不可能と思います
似たものは出来るかも知れません
しかし圧倒的な美的センスが最早現代では真似のできないところなのです
舞台装置の美術、その動き、材質の豪華な質感がそれです
それは衣装もしかりです
照明も、踊りも、楽曲も、撮影も何もかも当時のスタッフの美的センスが恐ろしく高いものだった事が分かります
美術にエディ今津という日本人の名前があるのが誇らしいことです
日本人として初めてアカデミー賞にノミネートされた人になるそうです
白黒作品ですが目眩くような色彩を感じます
それを想像するだけでワクワクしてしまいます
もしも本作がAIによる自動カラー化と4Kリストアされたなら、どんなに素晴らしい映像が甦ることでしょう
ミュージカルが好きなあなた
LaLaランドにはまったあなたならきっと気にいるはずです
ミュージカル好きなら観て無いわけにはいかない映画です