CUBEのレビュー・感想・評価
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みんなが疑心暗鬼になってチームワークが崩壊してく様が面白い
数年前に観て面白かったので印象に残ってる作品。特に黒人警官の暴走と、天才障害者が生き残るラストのインパクトが強くてずっと覚えてた。数学苦手なので建物の設定よりも、みんなが疑心暗鬼になってチームワークが崩壊してく様が面白い。
熱血主人公ぽかった警官(クエンティン)が悪役になるのが怖い。クラスに1人は居るやたら仕切りたがるくせに、協調性がないみたいな奴で好きになれなかった。ハロウィイ(医者)を事故死に見せかけて殺したり、レブンにてをだそうとするのがクズで気持ち悪い。警官が悪役ってのは現代社会に対する皮肉かな。
落下死して生きてて、しかも追ってくるとか不死身だろ。そんな彼の最後はキューブの移動で真っ二つ。グロいし痛そう。
レブン(女学生)とワース(無気力)の人生パットしない組が生き残るかと思ってた。この手の脱出モノって無気力マンが生きる希望を見出すエンドが多いし。何故カザン(障害者)を生き残らせたのかが分からん。障害者を馬鹿にするな強いんだ、的なメッセージかな。
ワースの人生に悲観的な所が俺と似てたから、彼には生き残って外の世界で変わって欲しかったな。
罠だらけの空間に敷き詰められた、謎また謎
世界中で大ヒットした、ソリッド・シチュエーションホラー。
【ストーリー】
——目がさめると、そこはキューブの中だった。
警察官のクエンティンが目ざめると、そこはおよそ4m×4mの、6面全てに同じ扉のついた異様な正六面体の部屋だった。
一つずつ扉を開けてゆくと、まったく同じデザインの部屋に、個性様々な男女が同じように軟禁されていた。
ピリピリした精神科医のハロウェイ、大学で数学を学ぶ女学生のレブン、くたびれて口も開きたがらないワース、そして脱獄囚のレン。
閉鎖された場所でのふるまいに慣れているレンを先頭に、次々と部屋を移動していた彼らだが、不用意に入った部屋で、レンが硫酸を浴びて死んでしまう。
この正六面体の連続には、多種多様な必殺の罠が仕掛けられている部屋がいくつもあったのだ。
クエンティンはパニックになる集団をふるいたたせ、みんなの知識を総動員して謎を解き、この異様な建造を脱出すべく行動するが……。
カナダ制作。
『ソウSaw』と並ぶソリッド・シチュエーション・ホラーの金字塔。
部屋が一つあればお安く撮影できるからか、発表後に山のようなフォロー作品が生まれたことでも知られています。
いやいや7年後に作られたソウこそこのキューブのパクリ、ゲフンゲフン、オマージュ的作品と言ってもいいでしょう。
とはいえあんまり使いやすいの導入なので、似たような作品が山ほど作られて、一つのテンプレートとなってしまいました。
今さらそんな指摘する方が野暮ってもんです。
この謎だらけの空間を誰がなぜ作ったのか、この作品ではまだ語られません。
残酷な罠の部屋の見分け方とその避け方、そして出口さがしのみに、ストーリーはフォーカスされます。
大学生のレブンが高い数学分析能力を駆使して暗号らしき数列を解くと、そこから物語は急展開します。
途中から仲間に加わった自閉症のカザンが、サヴァン症候群特有の天才的な数学能力を発揮して、レブンすら解けない暗号を暗算で突破してゆくあたりは見どころですね。
当初リーダーシップを発揮していたクエンティンが、パワハラ野郎の本質を見せはじめ、内紛の末に死者が出てスリラー色が強くなるあたりも、逃げ場のない空間に閉じこめられた怖さを加速させます。
意識が戻ったら異様な場所にいて、否応なしにデスゲームに参加させられるという魅力的な冒頭シチュエーションを開発した、今や一大ジャンルの始祖となった作品。
痛そうなホラー好きには必見ですよ。
立方体からの脱出
警官、医師、脱獄王、外郭製造者、大学生、障害者が脱出を目指す
脱獄王はすぐ死ぬ
大学生が計算を解く
医師は外郭で警官に落とされる
出口に着くが罠にはめておいた警官が来て大学生が刺される
製造者が障害者を逃がし、出ようとする警官を掴んでキューブが移動し警官が死ぬ
障害者のみ脱出
人間の本性を抉り出す作品
警官の男が最初はリーダーシップを発揮するけど、段々と独善的、高圧的になるのが良い。「男らしい」振る舞いって安心をもたらすけど、それが身内に対する攻撃にスイッチするのではという不安も同時に感じる。密室とはまた違う脅威になっていた。
怯えていた数学科の学生は欠かせない存在だったな。彼女がいなかったら詰んでた。結果的には最初から動かなくてよかったということだったと思うけど、それすらも彼女がいないと分からない。知性は強いな。ただ、「それでも生きる」と決意した彼女を殺すのはかなり意地悪だ。
設計者の男は、最初は不信感を煽る嫌なやつだったが、最後は男性陣の中では一番頼もしかった。人間に対して絶望していて、悲観主義のようだけど、警官から仲間を守る姿はカッコよかった。
(おそらく)介護士の女性は、手を離される時の表情が辛かった。独身についてとやかく言われているのも、見ていて本当に可哀想だった。
ただ、警官の男が障害者の男性の声で罠にかかりそうだった時は、ちょっと複雑だったな。警官がキレるのは正直分かるし。障害者の男性を責めるのは難しいんだけど、かと言ってそこで変に宥めても逆効果じゃないかなと思った。
障害者の男性も非常に重要だった。こういう役に言及するのは難しいけど、良い意味で緊張感をもたらしてくれていたな。
彼が最後に見た景色が気になるな。
色んな属性の人間が集められていて、それぞれに活躍の機会が与えられている点で、実験みたいだなと思った。特定の状況下に置かれた人間がどういう行動を取るのか、みたいな。
人間をうまく表現した作品
鑑賞後の気持ち
どこまでいっても人間は人間。
登場する人物はどれも人間らしい一部を体現した人たちだった。唯一、障害者だけがある意味で人間の理から離れていたから、人間というキューブから脱出できた。
しかし、この映画の面白いところは脱出🟰幸せではないところだと思う。人間である我々は、人間から脱した時に果たして幸せなのだろうか。映画内のキューブ内には食料も娯楽もない。キューブが人間という概念そもそもだと仮定するなら、人間にはないものを彼らは欲しっていることになる。自分たちにはないものを欲するから怪我をする。死ぬ。争いが起きる。キューブを受け入れて過ごしていればもう少し楽に死ねたのかもしれない。
それでも少しの希望にかけて、他人を蹴落としてでもキューブから出ようとする彼らが、また人間というものをうまく表現していると思った。
鑑賞後の心の変化
人間であることを認めたほうがいい
鑑賞後の行動の変化
なし
好きなシーン
なし
嫌いなシーン
なし
すべてを語らない面白さ
疑問に思ったこと▼
・カザンが赤を嫌がった理由が最後までわからなかった。上に登りたくない、、、と言った理由も。てか、カザン1人でも生き残れたのはなんで?もう謎解けてた?
・ハロウェイ外に出る必要あった?
印象に残ったシーン▼
・「私なんて7歳の時から人生持て余しちゃってるわよ」
・世の中そうじゃない、複雑にできてて全体を見ないようにできてる。目の前のことに集中しなさいってあなたが言ったんじゃない。
・分業分業で全体像なんて誰にもわからないのよ。
・見えない頭脳なんてない。→だとしたら余計に厄介ね。
感想▼
・えええええええ?!クエンティン闇落ちなことある?!主人公だと思ってたのに!!めっちゃ癇癪起こして仲間殺すじゃん。びっくり。
・正直、数学少女とアインシュタインだけでよかった。外があるってことと、部屋が動いたっていうのを知るために外壁作ったワースはいてもよかったかも。他の3人はなんのためにいたの。
・なんの陰謀もなく、ただそこにCUBEがあったから入れられた。っていうのが余計に怖かった。何かの陰謀だったりエイリアンだったりした方がよっぽど納得がいく。
・「それでも、私は生きるわ。」が死亡フラグすぎて。
・女の開業医ハロウェイのキャラが好きだったので、死んじゃってちょっと残念。「手が滑った」、、、ってえぇ、、、まじ?もっとマシな嘘あったでしょ。
・無気力ワース、急に元気になるじゃん。
・なんの陰謀もない割には、役者が揃いすぎじゃない?
・CUBE自体の謎解きが全部数学なのは捻りがない。6人もいる意味がない。全員いなきゃクリアできないみたいなそれぞれの個性を生かして協力ムーブの流れだと、ちょっと大団円すぎてチープか?この映画のキモであるグロさが成り立たないからしょうがないか、、、?
・ゴール目前にして、「俺は外に出ない。」はかまちょすぎだろ。飢餓で死ぬんだよ?流石に一旦外出ろよ。出てから考えようぜ。時間もないし。
・結局回り回って最初の部屋に辿り着く、ありがちだけど、そうきたか!って思った。
・最後の部屋が動いた時に血の跡がズズってなるのぐっちゃぁって全部見せられるより怖い。
他のレビューを見て▼
・数々の障害の中で、最大の障害は人間の悪意。
・CUBEは社会の縮図。外に出たとて闇の中と同じ。
・男の気持ち悪い描写、あれはなに。
→社会の縮図だから、女が男に組み伏せられる、虐げられてる的なこと?社会問題のメタファー?
・色、扉、全部6
帯をつけるなら▼
立方体迷路(CUBE)
登場人物が現実に居そうなヤツ
自分が絶対正しいと思ってるパワー型オジさん
ヒステリー偽善者オバサン
他はまぁ、計算能力が凄い障害者とか、そこはおらへんけど。とにかく人間の愚かさを見れますね。
フランツ・カフカとかが好きなら、設定は好きかも。
あまりない感じの設定で良かった。
途中までは良かったが、、
SAWと同じコーナーに並んでいて、ずっと前から気になっていた作品。
今回やっと見ることができた。
中盤にかけてまでは脱出のポイントを見つけるなど良かったし、命の極限にさらされて、どんどん人間の本性が出てくるストーリーも良かった!
ただラスト、伝えたいことは汲み取れるものの、
結局何の目的でこの6人が集められたのか、
キューブは結局なんなのか、といったところは全くスルーなので、もやっと感が残ってしまった、、
そのあたりをどうしても類似品のSAWと比べてしまう、、汗
立方体ラビリンス
"CUBE" シリーズ第1作。
Netflixで鑑賞(吹替)。
目覚めたらそこは、謎の立方体ラビリンスの中。ある法則によって成り立ち、正しい箱を見極めて移動しなければ、待ち受けている死のトラップによって命を失ってしまう。
あゝ理不尽。集められた者は何故ここにいるのかの理由も分からず、見ず知らずの他人と行動しなければならない。やがてエゴが爆発し、醜い争いと猜疑が彼らを包み込み…
スリルを高めていく演出が巧みで引き込まれました。凄絶なトラップを掻い潜りながら極限状態で繰り広げられるサバイバルにハラハラ。最後まで目が離せませんでした。
※修正(2023/03/09)
人間の本性剥き出しの脱臭劇
経歴年齢もバラバラの6人からなる脱出劇。皆が個性豊かでそれぞれの特異な能力を併せ持っている。しかし、次第に精神的疲労により本性が剥き出しとされてゆくが、、
生きがいとないと口にしていた男は何故外に出るのを躊躇ったのか。キューブの中にいる時は外に出ると生きたいという強い意志があったが皮肉にも外に出ることによりそれが消失してしまうからのか。また、社会の一部に組み込まれてキューブのように全体を理解する事なく働き続ける故なのか。
「外にあるのは果てしない人間の愚かさ」この言葉に尽きる
たとえその難攻不落の要塞を攻略しても待っているのはどうしようも無い絶望だ。
その立方体は社会の縮図。
たとえ光に包まれたハッチが開いたとしても出たく無いと思ってしまう。
たしかに眩い光に包まれてはいるが、
その先に何があるかわかるまでは闇と一緒だ。
そして、数々の障害の中で一番厄介で最大のトラップは人間の悪意だという皮肉。
そんなことは小さい頃から知っていたのに。
その立方体は形こそ違えど我々が今いる地球そのものだと言っても過言ではない。
そして、出口なんてない1日が繰り返される。
もっと早く観とけばよかった…
年齢性別バラバラな男女6人が何百もの立方体が連なった謎の空間に閉じ込められ、部屋ごとにつけられた六桁の数字の謎を解きながら脱出を図る話。
初めて観た密室ホラーだったのですが、今まで食わず嫌いしていたことに後悔するほど面白い映画です。とにかく続きが気になります。
私的な見所はサヴァン症候群の青年カザンでしょうか。彼は一部からウスノロと貶されたり見捨てられそうになったりするんですが、彼には天才的な数学能力があり、彼のおかげで一同はどうにかゴールに辿りつくことができるんです。人間特有の悪意や意地汚さを持たない純粋で穢れのないキャラはいいですよね。他にも生き残ってほしい!と思えるキャラやコイツは外の世界に出しちゃダメだろ!と言った個性豊かなキャラクターが出てくるのも魅力の一つだと思います。
【”死のルービックキューブの中で露呈した救いようのない人間の愚かさ・・”ワンシチュエーション不条理ホラー。今秋公開作はこの映画を越えられるか!】
ー 突然、一辺が4.2Mの立方体に閉じこめられた男女6人が、部屋に刻まれた3桁の数字を基に”素数””因数分解”を解き明かしながら、脱出を試みるワンシチュエーションホラー。ー
・その中には、人生に目的を見出させない中、CUBEの設計に携わったワースや
・6人を率いる立場だった筈のクエンティンのラストでの行い・・
・数学の得意な女子学生レヴン
・知的障害を持ちながらも、サヴァン症候群の特性を活かし、信じ難き因数分解を解き、出口に導くカザン
<謎の立方体に閉じこめられた男女6人の人間関係を描きながら、出口を求めて足掻く姿を描いたワンシチュエーション不条理ホラー。
最後に、明るい外界の光を生きて観れたのは、誰であったのか・・。
今秋、公開予定の最新作が楽しみである。>
いい緊迫感があってよかった
むかーし一回見たことあるけど全然覚えてなかった。
YouTubeで紹介してたのでもう一回見てみようと思いたった。
非常面白かった。
日本でリメイクするみたいだけど、難しいんじゃないかな。。。
これは演出が全てだもんな。全く同じ内容でも別物になりそうだね。
警察官が段々と欲望をあらわにしていくのが上手だった。
少しずつ変わっていく様子が怖かったよ。
一方やる気なさげの設計者は段々といい奴に変わっていく。
このギャップがまたいいと思う。
背景が90分変わることがないので、いつ見ても同じシーンなのに
90分でまとめているおかげで飽きることもなく、
緊迫感は加速していく感じがすごかった。
初めて見た時アイデアに驚いたけど低予算で
こんなに盛り上げられるってすごいと思う。
お金かけずに面白い映画って尊敬します!
えっ、結局何だったの
密室から脱出を試みるという低予算映画。
謎は謎のままで終わり、なぜあの密室にいたのか?という部分は謎のまま。
正直、深く考えられた映画だとは思えないし、脱出方法の暗号も一般の人間では推理し難い内容なので推理する面白さもあまりない。
正直、本当に低予算の素人が考えた映画って感じがして深く考えられたとは思えない。
ただ、クエンティンが正義感あふれる人間からどんどん恐怖から悪人に変貌していくシーンはおもしろく見ものではある。
いい
一時間半で、小道具も役もいっぱいいっぱい使ってて良い映画。
場面が変わらない六面体なのに、場面を活かした設定で緊張感を持たせてくれた。
狭いキューブの一室で出会う人間は、外の世界の人間たちの縮図を表してる。それだけでなく、脱出の鍵となる個性も登場人物に含ませているから無駄がない。
騒動とラストも中々強引だけど設定が良すぎて気にならない。低予算なんだろうけど発想がいい。
バッドエンドだったけど、面白かった。
謎はキューブに閉じ込めた黒幕は誰なのかなんだろうけど、特に理由はないと言われていたようにメインじゃないってことなんだろう。
これは2があるらしいけど、この発想のままで登場人物が変わってるだけという気がしなくもない。それくらいキューブという場面が秀逸だった。
モヤモヤ
思ったより、グロいシーンあり。
人としてダメのは、黒人警官・クエンティンだけだったと思いますが、
逃げ延びたのは、障害者のカザンだけ。無欲の勝利でしょうか。
結局、誰が何のためにキューブを造った?
とてもよかった
大昔レンタルビデオで見て2回目。すっかり忘れていたので新鮮だった。ミステリアスでスタイリッシュなキューブの舞台も素晴らしいのだけど、ドラマとして人物配置が極めて的確で練りに練られていた。特に発達障害で精神病っぽい男が数学の天才であるところが凄い。リーダーのやつの性格の悪いところとか、本当に憎たらしくていい。
新しい
閉鎖された空間でどんな心理状態になるのか・・・
そして謎を解くごとに進める安堵感、常に付きまとう緊張感。
出口を探すために「キーワード」として出る謎の数字。
「素数」「デカルト理論」「因数分解」・・・数学の用語がたくさん出てきます。
旦那さんはさくさく解いていて、「(これを見たかったンだよなー)」と思いながら見ていました。
そしてラスト・・・
最後のあの瞬間のためだけに観てる感じ。
ホラー兼謎解き?
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