吸血鬼(1932)

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吸血鬼(1932)

解説

ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーら多くの巨匠に影響を与えたデンマークの映画作家カール・テオドア・ドライヤーが名作サイレント映画「裁かるゝジャンヌ」に続いて手がけた作品で、彼にとって初のサウンド映画となった吸血鬼ホラー。アイルランドのゴシック作家シェリダン・ル・ファヌーの小説を基に、吸血鬼の棲家に足を踏み入れた青年の恐怖を描く。

悪魔や吸血鬼の研究に没頭する青年アラン・グレイ。パリ郊外の村を訪れた彼は、奇妙な老人に託された小包に導かれて古城にたどり着き、そこで老人が殺されるのを目撃する。

削ぎ落とされたセリフと数々の撮影トリック、緻密に重ねられた音響により、緊張感たっぷりに描き出す。「カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2」(2023年12月23日~、シアター・イメージフォーラムほか)上映作品。

1932年製作/74分/フランス・ドイツ合作
原題または英題:Vampyr
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2023年12月23日

その他の公開日:1932年11月10日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

文字を使っての進行

2024年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「えっ、彼はホラー映画も撮ってたの?」と驚くと共に、吸血鬼物語の伝統の深さに感じ入りました。しかし、影を巧みに使った映像に新しい試みを感じたのですが、中間字幕や本の記述の「文字」を使っての物語の進行がテンポを滞らせていた様に感じました。

 ちなみに、吸血鬼映画というのは1910年代に既に生まれていた事を後に知りました。もう、映画の歴史と共に歩んで来た素材なんですね。

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La Strada

3.0巨匠の作品だし、オシャレだけど、眠い(笑)

2024年3月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

カール・テオドア・ドライヤー、デンマークの巨匠でゴダールにも影響を与えたらしいけど、今回が観るの初めてです。

白黒時代のクラシカルホラーって『吸血鬼ノスフェラトゥ』や『フランケンシュタイン』や『狼男』など、なんかオシャレですよね。

この映画もオシャレだけど、静かめで眠いです(笑)

でも、おっ!と思う表現や演出がありました。

そこが、とても良かったです(笑)

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RAIN DOG

寝落ちしてしまいました。睡眠不足が原因です。

2024年3月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

昨夜、2時間か3時間ほどしか寝ていませんでした。睡眠不足なのはわかっていましたが、体調は正常でまさか上映中に寝落ちしてしまうとは考えてもいませんでした。断片的にしか覚えていないので、正しく評価することができません。申し訳ありません。昭和8年製作の映画で、今の目で見ても新鮮で違和感がありません。見る価値のある映画だと感じます。

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いなかびと

3.5闇と小麦がもたらす光

2024年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

月光下で蘇る吸血鬼とその助手たちが暗躍する殺人事件をきっかけに平衡感覚を失い、魂も抜け出す幻影に取り憑かれる青年。彼の通過儀礼か悪夢なのか、語りの視点の曖昧さがもたらす効果が実験映画さながらです。

不穏な影の躍動に蹂躙される住民は夢想家の青年を通して、その影を漂白し、生命の輝きを白日の元で享受することが白黒の明暗で分かり易いくらいに伝わってきます。

半サイレント半トーキーのような映画で、全体を通して控えめな伴奏曲がありますが、音や声がとても効果的に相乗効果を生んでいて、むしろ新鮮です。

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ジャパニーズ先住民