ギャベ

劇場公開日:

解説

色鮮やかな絨毯を前に語られるファンタスティックな恋物語。監督・脚本・編集はモフセン・マフマルバフ。撮影はマームード・カラリ。音楽はホセイン・アリザデ。出演はシャガイエグ・ジョタト、アッバス・サヤヒほか。

1996年製作/73分/イラン・フランス合作
原題:Gabbeh
配給:オフィスサンマルサン配給(アジア映画社=オフィスサンマルサン提供)
劇場公開日:2000年7月22日

ストーリー

小川にたたずむ老夫婦の前に老女と同じ色の衣裳の娘ギャベ(シャガイエグ・ジョタト)が現われ、身の上話を始める。ギャベは狼の遠吠えで彼女に語りかけるよそ者の青年に恋をした。だが父親はふたりの結婚を許さない。一族のもとへ戻って来た、ギャベの伯父(アッバス・サヤヒ)の結婚が先だというのだ。伯父は歌の上手な娘と泉のほとりで出会う夢を見て、各地を捜した末、ついに夢のような娘と出会い結婚する。ところがギャベの結婚は母親の妊娠でまたもやお預け。各地を遊牧しながら絨毯を織り続ける日々は続き、母親の出産や妹の事故死といった悲喜も経験した。ある日、ギャベはよそ者の青年との駆け落ちを決行。青い絨毯を手に馬を走らせるギャベと青年。事態に気づいた父親が銃を手に後を追う。銃声がこだましたかと思うと、戻ってきた父親はギャベの持ち出した絨毯を一族の前に広げる。しかしそれは見せしめのため父親が打った芝居だったのだ……。40年経った今も、ふたりはこうして仲良く小川にたたずんでいる。

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