「40年以上過ぎ去ってしまうと、今では元ネタが何だったか訳が分からない意味不明なお笑いギャグが山ほどあります」キャノンボール あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
40年以上過ぎ去ってしまうと、今では元ネタが何だったか訳が分からない意味不明なお笑いギャグが山ほどあります
1981年公開
香港ゴールデン・ハーベストとの合同製作
「燃えよドラゴン」はワーナーの製作ですが、ゴールデンハーベストの全面協力の賜物です
ゴールデンハーベストも彼でしこたま儲けようという算段だったはずです
ところが、肝心のブルース・リーが急死してしまうのです
彼の過去作品などで急場をしのぐものの、ブルース・リーの後を継ぐ、カンフースターがいないのです
ようやくジャッキー・チェンを見いだして、1978年に「ドランクモンキー 酔拳」を公開します
ですが同作は確かにヒットもして人気もでたのですが、まだまだ大スターとは言えません
ジャッキー・チェンが大スターになるのは、1983年の「プロジェクトA」の世界的大ヒットを待たないとなりませんでした
本作の1981年当時、米国ではまだまだ無名、知る人ぞ知る程度です
本作でのジャッキー・チェンはカンフー俳優ではなく、東洋人コメディアンとしての出演です
しかも日本人役
ヘンテコな日本語を話したりします
本作のお話は、東海岸の町からLAまで大陸横断レースを無許可でやるというだけの内容
「バニシングポイント」みたいなテーマなんてこれっぽっちもありません
カーアクションシーンもあることは有るけれども、それはメインではなくて、それよりも警察やライバルを出し抜く為のあの手この手のお笑いシーンが連続するドタバタコメディ映画です
40年以上過ぎ去ってしまうと、今では元ネタが何だったか訳が分からない意味不明なお笑いギャグが山ほどあります
それでも少しはあーそういうこと!というギャグも有ります
まあ、雑で適当な作りの映画です
土曜映画劇場とかのテレビ掛け流しで、ビール飲みもってお気楽にながら観みするので十分でしょう
それでも、人気があります
否応なしにだからこそかも知れませんね
だって続編が沢山でるんですから
というか本作も続編です
本作の元ネタというか元祖は、1976年の「爆走!キャノンボール」
こちらはシヨウブラザーズの米国との合作でしたが、お笑いも、カンフーも、東洋人もなし
至って真面目な映画です
まあ、ともあれ本作でジャッキー・チェンは大きく顔と名前が世界的に売れました
本作が「プロジェクトA」が大ヒットする下地になったのは間違いないと思います