劇場公開日 2018年8月4日

「集団の暴力を糾弾するアブラゼ監督の志が!」希望の樹 まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5集団の暴力を糾弾するアブラゼ監督の志が!

2018年11月10日
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鑑賞方法:映画館

グルジアのテンギズ・アブラゼ監督の「祈り3部作」から、1967年の「祈り」に続く76年作。前置きは「祈り」のレビューを参照していただきたい。

陰影が強烈なモノクロ映像の「祈り」と続けて観たせいか、ポップとさえ感じるカラフルな映像、そして軽妙な会話やら、巨乳のエロい美女やら、天使のような美少女やらで、リラックスした雰囲気の群像劇かと思いきや、モラルの名の下に行われる「集団の暴力」に嫌悪するこの結末はいったい…

ソ連時代のグルジアでこのような危険な作品を撮ったアブラゼ監督の「熱い志」が見えてきたところで、何と3部作の3本目、一番気になっていた87年の「懺悔」の見逃しが決まった。たかが映画だとは言え落ちる。

エロくそチキン