「こじれる・こじれる」奇人たちの晩餐会 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
こじれる・こじれる
アバンタイトル、公園でスーツ姿のおじさんがブーメランを投げて遊んでいる、絶対顔に当たるなと思っていたら別の話に切り替わる、なーんだと思いきや続きに戻ってノックアウト。一旦シーンを変えるなんてあり? 監督が只者でないことを予感させられる。
晩さん会がタイトルだが晩さん会が話の舞台ではない、高級アパートメントの一室で疫病神のようなお節介好きでお馬鹿なおじさんと趣味が悪い出版社社長のまるで舞台コント(それもその筈、元は舞台劇)、お馬鹿のせいで話がどんどんこじれてゆく様をハラハラしながら笑ってしまうというシチュエーション・コメディの傑作。タイトルバックに流れるジョルジュ・ブラッサンスの唄が辛辣、「~♪二十歳でも白髪頭の爺さんでも馬鹿は馬鹿、年なんて関係ない、馬鹿は馬鹿~♪」(Le temps ne fait rien à l'affaire)
とても神経が持たないのだが80分で終わるので命拾い、ほんとフランス人て面倒くさいが愛すべき人達・・?。
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