危険な旅路

劇場公開日:

解説

「第三の男」「ハバナの男」などで知られるイギリスの作家グレアム・グリーンのベストセラー小説を、彼自身が脚色し、「ベケット」のピーター・グレンヴィルが製作・監督した。撮影はアンリ・ドカエ、音楽はラリー・ローゼンサルが担当している。出演は、「じゃじゃ馬ならし(1966)」のエリザベス・テイラーとリチャード・バートンのコンビに、「さらばベルリンの灯」のアレック・ギネス、「レディL」のピーター・ユスチノフなど。

1967年製作/アメリカ
原題または英題:The Comedians
配給:MGM
劇場公開日:1967年12月16日

ストーリー

かつて中米カビリア海の遊び場として知られたハイチも、今はデュバリエ独裁政権下におびえ、寄りつく人もほとんどなかった。そんなある日、4人の外国人がアメリカから船で上陸した。1人はここに「トリアノン」というホテルを持っているブラウン(リチャード・バートン)だった。彼はこのホテルを売ろうとアメリカへ渡ったのだが、うまくいかなかったのである。彼は上陸そうそう人妻のマルタ(エリザベス・テイラー)と出会い、久しくとぎれていた情事が再燃した。イギリスの陸軍少佐と名のるジョーンズ(アレック・ギネス)も上陸した。が、彼はすぐ秘密警察に逮捕されてしまった。あとの2人はアメリカ人のスミス夫妻で、彼らはこの地の平和に寄与しようと願ってやってきたのだった。秘密警察の暴力は、ジョーンズばかりでなく、ブラウンやスミス夫妻の上にものしかかり、彼らの行動はことごとに監視され掣肘を受けた。数日後ジョーンズは、彼がマイアミの倉庫に隠匿されている沢山の武器を提供するということで、釈放された。一方、ブラウンは、反政府急進グループのリーダーから軍事顧問にと要請されたが、平和に暮らすことを常々願っていた彼は、いったんはことわった。しかし、武器供与の話がでたらめとばれ、助けを求めてきたジョーンズを救っているうちにブラウンの気持は、かわっていった。ジョーンズは結局射殺された。ブラウンは、自分は軍人としての資格はないこと、また反政府グループの反抗が、ほとんど勝ち目のない戦いであることを知っていながら、軍事顧問になることをひきうけた。一方、ブラウンとの恋に今1歩ふみきれずにいたマルタは、夫と一緒に、危険をのがれてハイチを去ることにした。飛行場でマルタは、昨日反徒が秘密警察に攻撃をかけ、ジョセフという男と“もう1人の男”が殺されたことを聞いた。“もう1人の男”それはもしや……。マルタは反徒がひそむという丘陵を、飛行機の窓からいつまでも見つめていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く