危険がいっぱいのレビュー・感想・評価
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流れるがごとく、淀む事なく、あっという間にfin にまで連れて行ってくれます 退屈する間なんかありません
危険がいっぱい
1964年公開 フランス映画白黒作品
原題は猫科
邦題はもちろん「太陽がいっぱいのもじり」ながら、まあその通りの良い題名です
さすがは巨匠ルネ・クレマンです
導入部から、テンポよくスルスルとお話が進みます
状況説明なんかダルいだけだ、といって端折り過ぎてもダメ
そこを絶妙のさじ加減で駆け抜けて、さっそく本題に突入します
内容も、流れるがごとく、淀む事なく、あっという間にfin にまで連れて行ってくれます
退屈する間なんかありません
それで、全体としてお洒落感もいっぱいなのです
アランドロン29歳
おじさんにはまだ早いが、青年よりは少し大人に踏みこんだ
ちょうどいいおとこぶり
女たらしのワルの役にピッタリ
お相手は、大富豪の未亡人35歳位のいい女バーバラ
さらに20歳くらいの小悪魔系のメリンダの二人
舞台は南仏ニース
美女二人なんかアランドロンにたちまち食い物にされると思いきや、バーバラもメリンダも、彼女等なりになにやら企んでいるというお話
なる程、猫科かと、小粋に終わります
惹き込まれる面白さと結末、最後まで目が離せない
アラン・ドロン全盛期
自分勝手な小賢しさがもたらす結末
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )
設定が面白い。バーバラの抱える秘密と、そのために最初は不自然に思えた彼女が慈善活動をしているという理由も納得。そして大まかな流れとして最後はこんなふうになってしまうのかという狡賢さと怖さがいい。話はあちこち無理があるし、特に最後に近い部分で街角でわざとあんな騒ぎを起こしてそこですべてが終わったらどうするつもりだったのだろうとか思う。最後に近いところでは結末にも少し予想がついてくるが、大まかな展開としては楽しめる。若きアラン・ドロンとジェーン・フォンダの姿も観られる。
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