劇場公開日 1977年12月17日

「微妙な作品」ガントレット naokiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5微妙な作品

2025年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

ゲームソフトでパッケージだけ豪華で中身(プレイ)が最低て“クソゲー”と言われますが映画でも予告編が豪華で映画がスッカラカンなんて事ありますよね・・・・ドル箱スターに派手なガンアクション、大ヒット上映中!ダーティハリーに夢中になっていた中坊の頃、ゴールデン洋画劇場(高島忠夫司会)で「ガントレット」を観ました。ただ、これはどうなんだろうなぁ・・・当時この作品に微妙な感じを覚えました。
それから数十年後、この作品のフィルム上映に惠りあう機会がありスクリーンで見れば、もっと違った見解ができるのではないだろうか。あの懐かしの丸みを帯びたワーナーブラザーズのロゴで映画は始まりました。そして見終わった感想は、やっぱり中坊の頃のまんまでした・・・テーマは助けてくれるはずの警察がハチの巣状態で襲撃にくるて怖〜いはずなんですが映画では不思議と怖くないんですよね。“ファイヤー”という掛け声と共に一斉に銃を発射するんですが防災訓練にしか見えない。あと、どんな凶悪犯でも確認もせず上からの命令で一斉射撃する!?「ダーティハリー」では無抵抗の凶悪犯に自白を強要したのはアウトね、というのは理にかなってますね。何も悪い事していない暴走族のハーレーを盗りあげたり、あげくにバスジャックまでして乗客に“よーし鉄板運ぶから手伝ってくれ!”と呼びかけるお前たち(ベンとマリー)こそ悪い奴らだ!意外とマリー役のソンドラ・ロックが良かったです。さすが「愛すれど心さびしく」「ウィラード」「メイクアップ」などの名作に出てただけの事はありますね。

ところで白髪の紳士は黒幕かド変態野郎ていうのは鉄板ネタですね。
◯小間使の日記(靴フェチの貴族)
↑ブニュエル映画に変態趣味の方は、かかせません。

◯ゴッドファーザーPart2 (ギアリー上院議員)
↑「地獄の黙示録」ではコーマン将軍を演じていました。声に特徴がありますね。

◯ロボコップ(オムニ社ジョーンズ副社長)
↑「ビバリーヒルズ・コップ」では正義感あふれるボゴミル警部補を演じていました。

◯ザ・メニュー(マーゴットの客だった富豪のお爺さん)
↑誰?

以上「ガントレット」が、もし午前十時の映画祭で選ばれたなら「遠すぎた橋」と併映してください。副題は偉大なる失敗作として・・・

naoki
PR U-NEXTで本編を観る