「【未来のない冴えない刑事と女性証人との、”壮烈なロードムービー”序盤、中盤の猛烈な銃撃シーンと再後半のバス内に8ミリ鋼板を打ち付けて、激烈な銃撃を受けながら悪辣警察長官に向けて進むシーンは凄いです。】」ガントレット NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【未来のない冴えない刑事と女性証人との、”壮烈なロードムービー”序盤、中盤の猛烈な銃撃シーンと再後半のバス内に8ミリ鋼板を打ち付けて、激烈な銃撃を受けながら悪辣警察長官に向けて進むシーンは凄いです。】
■ショックレー刑事はある日、上官のブレイクロック長官に呼び出され”大したことのない裁判の証人”ガス・マリー(ソンドラ・ロック)を、ラスベガスからアリゾナ州へ移送する指示を受ける。
”何故、俺が?”とショックレー刑事は思いつつ証人のマリーをベガスで引き取りアリゾナへ共に出発するが、マリーから”騙されている。”と告げられる。
その言葉を信じなかったショックレーだが、移送中にパトカーから銃撃され、マリーの商売部屋に着くと、猛烈な銃撃を受け家は倒壊する。
隠し道から逃げた二人は、追っ手を振り切ろうとするが・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・クリント・イーストウッド監督・主演作にしてはストーリー展開がやや雑で、突っ込み処も多数ある作品である。
例えば、長官の命令とは言え、あそこ迄警官達が従うかなあ、とかね。
けれども、イーストウッドも若くて枯れていないので、惚れた女優には弱かったのかなあ。
兎に角、今作は、ガス・マリーを演じたソンドラ・ロックの強気で頭が切れる姿や、身体を張ってショックレー刑事を守る姿が、格好良いのである。
・唯一の仲間であるジョセフソン刑事(パット・ヒングル)の説得に応じるも、彼までスナイパーに撃ち殺される所も突っ込むところだが、今作は兎に角、銃撃シーンが物凄いので、良しとする。
・そして、ショックレー刑事とガス・マリーは、バスジャックしたバスから乗客を降ろし、バスの両側に8ミリ鋼板を溶接で打ち付け、両サイドを警官達に固められる中、フェニックスの街中を進むと、両側から激烈な銃撃を受けるのである。
だが、それに怯まずに進むバス。そして、警官に囲まれて待ち受けるブレイクロック長官と、彼に入れ知恵をしたフェイダースピール判事(マイケル・キャヴァノー)。
そして、ショックレー刑事とガス・マリーは二人に向かって歩いて行くが、それまで銃撃していた警官達は、ブレイクロック長官が”撃て”と喚く中、銃口を下げるのである。
フェイダースピール判事は、全ての企みを口にしてしまうが、ブレークロックに射殺されるが、彼も又ガス・マリーにより、射殺されるのである。
<今作は、兎に角もイロイロと特に後半は突っ込み処満載なのだが、エンターテインメントに徹し、只管にソンドラ・ロックの魅力を描いた作品なのである。
イーストウッドも若くて枯れてないので、惚れた女優には弱かったのかなあ。
それにしても、激烈な銃撃シーンの数々は、物凄い作品である。キッパリ!>