華麗なる大泥棒のレビュー・感想・評価
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市街地カーチェイス!
およそ50年前の作品だ。
鑑賞中、頭をよぎったのは「007 ドクターノオ」だったが、さらに10年古かった。
互いはしのぎをけずりあったのか?
エンタメ映画の花形、アクションサスペンスは昨今、派手でCGもモノスゴイ。
だが本作を観ているとその全てはこの頃すでに出尽くし、
確立されたものの焼き直しなのではなかろうか、と思ってしまった。
ストーリー展開の遅さはあれど、
いざアクションとなれば、ここぞのツボとでもいうべきか、
押さえておくべきところをはずさない仕上がり具合は今と一緒。
むしろ一気に50年を巻き返したかのごとくで驚かされる。
特に冒頭部にある市街地チェイスの仕上がり具合はもう、なんだありゃ!
古さゼロで大興奮してしまった。
悪い奴らがやりあう様はダークでハードボイルド。
それでいてヤキモキするような恋愛要素に、ちょっとしたどんでん返しもあったり。
モデルらしいと知っていたがこの世界観、モンキーパンチの「ルパン三世」そのものだし、
さらにベルモンドの外見は「コブラ」だし、
アクションのダイナミックさは宮崎アニメにも通じるのでは、と思えてならなかった。
みな好きで、自作にとりこんだのではなかろうか、と妄想しか広がらない有様。
影響力、とはおそろしいし、だからこそ温故知新を噛みしめる。
ちなみに本編中、どれだけアクションが盛り上がっても音楽はかからない。
これも新鮮。ある意味、臨場感があってよかった。
でもって音楽、モリコーネだったのもこれまたびっくり。
アクション大魔王 ベルモンド!
70年代のサイケ的ファッションとインテリアがとても効いていた。金庫破り用のアタッシュ・ケースの中身がアナログだったけれど味があって良かった。カーアクションにとても時間をかけていて楽しかった。特にだいすきな階段降りが長距離で沢山あって盛り上がった。
仲間のラルフ=ロベール・オッセン美しい!「プロフェッショナル」でも素敵だった~!そしてしつこい警部ザカリア、オマー・シャリフがかっこよく演じていました。ギリシャ料理の蘊蓄、美味しそうでした。
ベルモンドの猛烈アクション三昧
エンニオ・モリコーネのテーマ曲と共に、正体不明の男女四人がギリシアの港に集まるオープニングがカッコよく、期待感が高まります。ベルモンドがリーダーの金庫破りチームに、悪徳刑事のオマー・シャリフが絡んだサスペンスとアクションのてんこ盛りです。アテネ市内でのドリフト三昧のカーチェイスはじめ、走行中のバスの八艘飛び、ダンプの荷台から急斜面への転落など、観客の観たいものを心得ているベルモンドの骨身惜しまないスタントに大満足です。改めて、彼の映画愛、観客愛を感じました。役者では、ベルモンドは言うことなし、悪役のオマー・シャリフは、ギリシャ人には見えないけど悪役としての貫目は充分。
ルパン三世好きなら・・・・
お勧め致します
山田康雄さん吹き替え版なら尚ww
亡くなられたモンキーパンチ先生は 認められていませんが
何処からどう見ても ルパンですww
ちなみに 今日 ジャンポール・ベルモンドさんが 彼方に旅立たれて逝かれました
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