カリガリ博士のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
最後主人公の妄想なのか、恐怖ゆえに壊れてしまったが本当のことを語っているのに信じてもらえてないのか精神病患者の処遇の闇を考えると恐ろしい。
とはいえ、メインパートは、主人公の記憶の回想には違いないので歪んだ背景は見開いた役者の目などの不穏な表現や話の整合制が合間でも最後まで観れば納得できるのがよかった。
古典は昔から得意ではなかった。
高校の頃の古典、苦手でした。何が面白いのか、当時の感覚を持ち合わせていない私にはなかなか辛いものがある。
制作1919年、公開1920年の作品。当時としては革新的だったのだろうが、、、眠くなってしまった。サイレント映画なのでひっきりなしに音楽が流れていて、場面と物凄くマッチしているかと言われると微妙に合っていない感じ方もした。
(いろいろ調べて後で知ったのだが背景で流れる音楽は後付けだそうな。納得)
殺人が起こる場面でも緊迫感が感じられず眠くなる結果に。
ただ、ここまで言っておいてなんだが、歪んだセットなどの見せ方や芸術的な要素などは面白いと思う。この作品があったからこその今のそのような表現にも繋がっている、と歴史を振り返って、起源はこれだったんだよ、と授業を受ける感覚、そんな事も感じられた。
映画を見て楽しむ、というよりは、美術館に行き、過去の時代の作品を見て楽しむ感覚に近いのかもしれない。
狂気の博士と夢遊病者作
見世物小屋で夢遊病のチェザーレを使い未来を予言(明日死ぬと言われた男が実際に亡くなる)
替え玉の人形で捜査を撹乱しつつチェザーレに殺人をさせていた博士
精神病院の院長こそがカリガリ博士だった(伝記の人物を再現しようとしていた)
しかしそれらは全て語り手の精神病患者フランシスの妄想(カリガリ博士はその病院の先生)
歪んだセットにアイリスイン・アウトを使った演出
カリガリ博士のビジュアルから素晴らしいホラー映画の元祖とも言われる作品
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