「薄紫の野原を笑いながら駆け回る姉妹」カラーパープル(1985) talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
薄紫の野原を笑いながら駆け回る姉妹
あまりに昔に見たので細部は忘却の彼方です。薄紫の花咲く明るい草原を笑顔で駆け回っている姉妹が優しくかわいらしく、その場面(あったかな?)が一番印象に残っています。音楽もよかった記憶があります。黒人社会だけでなくどんな社会でも女性が下で、性被害と暴力を受けて虐げられていることがすごく苦しかったです。監督がスピルバーグであることに驚きました。「シンドラーのリスト」に繋がるんでしょうか?
ーーー以下、カラーパープルと直接の関係ありません。すみません。ーー
「ショア」や「コリーニ事件」や「ハイゼ家」を見てしまったので「シンドラー」をこれから見る?と思いまだ見てません。ナチスやゲシュタポを映画で扱うことの意味と立ち位置を考えざるを得ません。史実や事実とされていても微妙で不確かなことも多いので、制作者側の意図や想像や美化も入り込みます。「イングロリアス・バスターズ」がいいと(私が)思うのは、明らかにフィクションでありながら、監督の映画愛・知識を駆使してナチスが映画を巧みにプロパガンダに使った事実から映画の危うさに批判的に光をあてているからだと思っています。タランティーノは同じく映画オタクのゲッベルスに映画人として挑んでます。目のつけどころが素晴らしい。だからイングロリアス・バスターズは好きです。勝手な思い込みかも知れません。でも単なる映画好きの一人としてそう思っています。
talisman さん、わざわざありがとうございます。私は字幕がなくてボンヤリしか理解できないので不利でしたwww
多分完全に別物でしょうが、ミュージカル作品として割り切れば…😅。前作と比較できずすみません!
大いなる力には大いなる責任がある。
大いなる才能にも、やはり大いなる責任があるということですね。
私自身は、才能も力もないので無責任な発言になってしまいますが。
映画研究者の伊藤弘了さんによると、ナチスのプロパガンダ映画『意志の勝利』と『ボヘミアン・ラプソディ』には4つの共通する映像戦略があるそうです。
①猫までもが総統(フレディ)のパフォーマンスを見守っている
②熱狂的に支持している群衆と個々人のアップを巧みに織り交ぜて、より具体的で身近な存在というイメージに仕上げる
③黒人選手や黒人女性のアップを取り入れ支持層の多様性と政治的正しさを強調
④観客席からのローアングルで被写体の偶像化、神話化を植え付ける
私もすごい前に見たので、かなり忘れてしまいました。
でも、胸が痛くなるところと、あたたかくなるところと、両方あって、鑑賞後清々しかったように記憶してます。