仮面の愛 マスカレード
劇場公開日:1992年12月26日
解説
ジャック・トゥールィエの「ルウィン家のジャンヌ/ヴェルア伯爵夫人」を原作に、17世紀末のトリノを舞台にサボイア公国の国王と臣下の妻との許されざる恋を描く文芸調ラヴ・ストーリー。監督・脚本はアクセル・コルティ、製作は「インド夜想曲」のモーリス・ベルナールと「ザ・デッド」のウィーランド・シュルツ・ケイル、共同脚本はダニエル・ヴィーニュとフレデリック・ラファエル、撮影はジャエノ・ロール、音楽はガブリエル・ヤーレが担当。
1990年製作/イギリス・フランス・イタリア合作
原題または英題:The King's Whore
配給:アスキー映画
劇場公開日:1992年12月26日
ストーリー
フランスのルウィン公爵の娘ジャンヌ(ヴァレリア・ゴリノ)はヴェルア公爵(ステファン・フレス)と恋に落ち結婚する。その後、ヴェルアはイタリアのサボイア公国の臣下として仕えるため、ジャンヌとともに北イタリアのトリノに赴く。サボイアの公国の王ヴィットリオ・アマディオ(ティモシー・ダルトン)は拝謁に来たジャンヌに恋をしてしまう。しかし、ジャンヌは国王の求愛に仲々応じないので、王は周囲に当たり散らしたりする。そのうち王妃までもが王の愛を受け入れるようにとジャンヌに迫るようになった。ジャンヌは悩み続けて身籠った子を死産させてしまう。その上夫のヴェルア伯爵はマドリッドへと追いやられてしまう。ジャンヌは夫の帰りを待つが、その夫も王に屈服してしまった。絶望の中でジャンヌは王の元に向かう。彼女は王を意のままにし、夫には王の権力を盾に使い接するようになった。やがてオーストリアとフランスの間で戦争が勃発。国政にまで口出しするようになっていたジャンヌはオーストリア側につくことを提案。そうした状況下、ジャンヌは天然痘に罹る。王は戦争も放り出し、ジャンヌの看病に身を尽くす。彼女は奇跡的に回復するが、不利な停戦条約を結ばされる。宮廷の非難を浴びたジャンヌはフランスへ脱出しようとするが、すんでで協力したヴェルア伯爵と息子のルッキーノが王の追手に捕えられる。王はジャンヌの裏切りへの怒りを伯爵へと向けた。2人は決闘の末、伯爵は死に、王は重傷を負った。ジャンヌはその王の姿を見て、次第に芽生えてきた愛を自覚するのであった。ジャンヌは王の傍で暮らしたいと願うが、王はそれを退ける。ジャンヌは王への愛の言葉を告げ、息子のルッキーノのもとへ向かうのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アクセル・コルティ
- 脚本
- ダニエル・ビーニュ
- フレデリック・ラファエル
- アクセル・コルティ
- 原作
- ジャック・トゥールィエ
- 台詞
- デレック・マーロウ
- 製作
- モーリス・ベジャール
- ウィーランド・シュルツ・ケイル
- Paolo Zaccaria
- 撮影
- ジャエノ・ロール
- 美術
- フランチェスコ・フリジェッリ
- 音楽
- ガブリエル・ヤーレ
- 編集
- ジョエル・ヴァン・エフェンテール
- 衣装デザイン
- Carlo Diappi
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第43回 カンヌ国際映画祭(1990年)
出品
コンペティション部門 | |
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