鞄を持った女のレビュー・感想・評価
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クラウディア・カルディナーレ=CC。カントリークラブではない
男とドライブ中、我慢できなくなって茂みにておしっこしちゃうCC。兄弟の家は大邸宅。16歳の少年ロレンツォ(ペラン)は学校に行くんじゃなくて、神父の個人授業によって勉強している。大邸宅にはバスルームがいっぱい。その中でも黒い浴槽がアイーダのお気に入り。ブルジョワの象徴のように思えたのかもしれない。
少年が年上の女性にかなわぬ想いをよせる映画は数多くあるが、ここでのCCは雰囲気に弱く誘われると断れないようなごく普通の性格。しかしCCから放たれるフェロモンはどんな男でもいちころなのだ。ホテルのレストランで少年とともに食事に誘われ中年男性とダンスを踊る。女を取られたような嫉妬心がピリピリ伝わってきました。かなりディカプリオの雰囲気にそっくりのジャック・ペランだ。
だけど、視点が定まらない映画だ。ジャック・ペランに感情移入したまま、途中からはアイーダの視点になり、不運な女を強調する。クラブ歌手という設定なのに歌は全く歌わないのも残念なところ。CCのセクシーさもそれほど感じられなかった。
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16歳の金持ちの少年が、自分の兄の元彼女(年上)に恋心を抱く話。
少年はまだ子どもであり、禁断の恋は発展するのか、
というようなことが描かれている。
もっとも恋愛観も貞操観念も現代とは違いすぎて感情移入できない。
当時の人たちの感覚を知る、という意味では観る価値があるかも。
繊細な少年の純粋さが丁寧に描かれている。クラウディアのような女性が...
繊細な少年の純粋さが丁寧に描かれている。クラウディアのような女性が現れたら魅せられてしまうのが当然だろう。本当に美しい。それにしても今と比べると昔の16歳は大人だった。
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