金持を喰いちぎれのレビュー・感想・評価
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格差社会に弓を引く(物理)
高級レストランなのに、客も店員も、どいつもこいつも品がない。
成金でもまだマシな振る舞いをするぞ。
これが皮肉かどうかを迷いながら、鑑賞がスタートする。
ストーリーはあるようなないような。
客や同僚もヒドいがアレックスも大概だし、思わせぶりなテロリストはノッシュが瞬殺。
仲間集めは二つ返事だし、復讐や乗っ取りはアッサリ成功。
そもそも新聞に載って警察に追われてるのに普通に営業してるっていう。
クスッとなる場面はあったし、息子の件での伏線は上手いし、カット割りにセンスを感じる部分もあった。
しかし物語としてはバックグラウンドのない登場人物がハチャメチャやるだけ。
中身がないならないで、もっとスカッと痛快な話にしてくれたら楽しかったのになぁ。
一瞬映った宗教画の意味とか、当時の時代性とか、色々理解できればもっと面白いのだろうか。
あの時代ならではの問題と、今も根強く残る問題を…とか考える作品でもないよね。笑
でもTシャツは買った
ポール・マッカートニー出ないでよ
モーターヘッドの曲の劇伴挿入も雑
もっと社会批判ちゃんとしてるかと思ったらしてない。
グロもない、エロもない、スリルもない すべてにおいて中途半端。
退屈だった。
あんまりしょうもないんで、5000円するTシャツ買って帰った。
なんでだろ。シネマートではお金を使っちゃう。
タイトル通り人を喰ったような... カメオで大勢出演してるらしいで...
タイトル通り人を喰ったような...
カメオで大勢出演してるらしいですが一瞬のPマッカートニーしか分からなかった
司令長官が無駄にハードボイルドだったのと、テンポよく進むのは良かったです(特にお役所らしきシーン、田舎でヘッドハンティング)
そしてモーターヘッドの音楽が格好良い
子パンダの蜜蜂炒め!?
劇中の音楽を担当したMotorheadにスタイル変わらずガッツリ出演しているレミー、こりゃMotorheadファンには堪らない、ステージに上がりライブをするレミーも拝める、オマケにThePoguesのシェインはちょい役ながら目立つ存在感で。
MotorheadやTheStranglersのメンバーは何処に?
あれだけでポール・マッカートニー、ストーンズのビル・ワイマンは連れ去られ!?
映画や音楽好きってより内容はともかくMotorheadのファンが喜ぶ作品であるのは間違いない、もっとPunk色の強い方向性だったらなぁ。
どうしてこの時期に放映したのかが謎すぎるけど…。まぁ趣旨も理解しなくはないが…。
今年243本目(合計894本目/今月(2023年7月度)29本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
…ということで、シネマートに移動して2作品です。まず1本目のこちら。
こちらもこちらで珍妙作品なのですが、その1.5時間後の「ダッシュカム」で精神的に力尽きることはこの時点では知る由もなく…。
他の方が書かれている通り、ここの特集やあらすじ紹介に書いてあることが大半というかもうそれに尽きてしまい、それを単に映像化しただけ、という妙な作品でもあります。また、映画の冒頭に「表現において一部不穏当な部分があるが、当時のままとしている」というように、明らかに配慮のない部分もあります(一部の表現が明確に妥当性を欠く)。ただ、当時の人権水準を今に当てはめる逆行的な判断や採点は基本的にしない立場です。
結局のところ、現在の2023年ではおよそ考えられないような思想感が当時、程度の差はあれ存在していたという事情はうかがわれ(このことは、同じように現在からするとストーリー展開が珍妙な「少年と犬」も同様)、懐古主義ではないですが、見る方を相当絞っているんじゃないかな…といったところです。
総じて、「現在の」基準でみると、「そういうような思想感があった時代もあったのね」というように見るか、コメディものと見るかは微妙なところはありましょうが、程度の差はあっても現在までつながる部分(黒人差別等)もあり、それら不変なもの、変わっていったもの等の対比で見ても良いのかな、といったところです。
…そして、まぁ「変ちくりんだけどまぁいいかな」と思って、いったんシアターを出て10分後に同じシアターで「ダッシュカム」を見てそこで精神的に力尽きるのです…(詳しくはそちらで)。
採点としては以下が気になったところです(以下に述べる点は、採点基準上統一的処理)。
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(減点0.3/イギリス映画でありながら、パレスチナ問題に関する配慮が足りない)
パレスチナ問題について触れている部分がありますが、この映画はイギリス映画です。現在まで未解決のパレスチナ問題は色々な論点がありますが、イギリスの二枚舌外交(三枚舌と言われることもある)である「サイクス・ピコ協定」等、イギリスが矛盾する条約をいくつも締結したためどことも約束を果たせなくなり、今のパレスチナ問題が生まれているのは、これはもう否定できない事実です(このことが、正当化するかは別として、ひいてはイスラム国問題を引き起こした等、中東の国境争いを複雑怪奇にしたのは事実/パレスチナを含む中東で、国境線が妙なまでに作為的に引かれているように見えるのは、このサイクス・ピコ協定等からの妥協物でもあります)。
これらに関するフォローがないのは、一応、私の中では一律0.3の扱いです。
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音楽だけ
高級レストランで巻き起こる差別に不満を抱きやさぐれた黒人ウェイターが成り上がる?1987年のイギリス映画。
強いて言えばダイバーシティなんだろうけれど、なぜこの程度の作品を今上映するのか???なレベルのドタバタコメディで、やりたい放題だクッソな内務大臣とKGB長官と、何でも有りな主人公がバカ騒ぎ。
ストーリーの9割、何ならラス前10分のところまであらすじ紹介に書かれているそのまんまだし、当時はこれが面白かったのか?
言いたいことはわかるけれど、全然好みの作品ではなかった。
喰う前にやってはいけないことがある⤵︎
この過激な映画チラシのコピーを読めば、描くことは何もなくなった!
パンクなだけで、不毛やなぁ
だから今も進歩していないのかも知れない。
いや、悪くなっている。
)^o^(
イギリスのコメディ集団「コミック・ストリップ」のピーター・リチャードソンが監督・脚本を手がけ、
社会の最上位と最底辺の対決を過激かつ風刺を込めて描いたブラックコメディ。
製作から36年の年月を経て、なぜ今これがリバイバルされるのか、まったく不明!
しかし、あらゆる物事が〈ふつう〉〈平均〉に落ち着こうとする現代において人類が忘れしまった“何か”をこの映画で再確認できるに違いない!
1980年代、パンク・ムーブメントを力ずくで押さえこみ社会保障カットとフォークランド戦争で大英帝国を再建した剛腕サッチャー政権下、生活苦に耐えきれなくなったイギリス国民がついに立ち上がった!
一部の金持ちだけが優雅な生活を謳歌し、庶民ばかりが苦しむ世の中を痛烈批判。
海外のキャッチコピーは「おまえが食べているのはおまえだ!」。
ロンドンの高級レストラン「バスターズ」でウェイターとして働くアレックスは、
客や上司にいびられクビになってしまう。
一方、粗暴だが実行力のある上流階級の内務大臣ノッシュは、
ソ連のスパイである英国情報部司令長官が仕組んだ女性スキャンダルの罠にハマるが、ノッシュのもとに送り込まれた高級コールガールは彼の子を妊娠。
社会の最底辺に堕ちたアレックスは仲間たちとともに「バスターズ」を乗っ取り、
店名を「イート・ザ・リッチ」と変えて金持ち相手にミンチ肉料理を出すようになる。
ロックバンド「モーターヘッド」が音楽を手がけ、その中心人物レミー・キルミスターも出演。
さらにポール・マッカートニー、「ザ・ポーグス」のシェイン・マガウアンらミュージシャン、俳優、モデルらが多数カメオ出演している。
カメオ出演は、
俳優や歌手・監督・漫画や小説などの原作者、時には政治家やスポーツ選手などがゲストとしてとても短い時間、映画やドラマ・アニメ・舞台に出演すること。
遠目からでもはっきりと分かる装飾品のカメオからそう呼ばれるようになった。
日本国外では単に「cameo」と呼ばれることもある。
アナーキーなイングロリアス・バスターズ
金持ち御用達のレストラン<バスターズ>をメイン舞台に、生活苦に喘ぐ貧困・マイノリティ層が、下品で横暴な富裕層を食い散らかしていく。文字通り本当に“食い散らかす”あたりが、モンティ・パイソンを生んだイギリスらしい。そのアナーキーぶりは石井聰亙(現・岳龍)作品も思わせる。これもまたもう一つの『イングロリアス・バスターズ』か。
『アングスト/不安』や『クラム』など、近年はエッジが効きまくった作品のリバイバル上映が目立っている(『アングスト』は未公開だったけど)。本作もその系譜に入るだろうが、はたして今の観客層にどれだけ受けるかは未知数。とにかく言えるのは、買い付けた配給会社さんの英断に拍手。
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