カティの愛した人

劇場公開日:

解説

第二次大戦後の荒廃したミュンヘンを舞台に、夫の帰りを信じて待つ女性の悲しい運命をせつなく描くラヴ・ロマンス。監督・脚本・撮影は「夜のミルク」のヨゼフ・フィルスマイヤー、共同脚本はマーティン・クルーガー、共同撮影はオットー・カークホフ、音楽はノルベルト・ユルゲン・シュナイダーが担当。

1991年製作/ドイツ
原題または英題:Rama Dama
配給:大映
劇場公開日:1992年4月25日

ストーリー

美容師のカティ(ダーナ・ヴァブロヴァ)は、連日空襲の続くミュンヘンで、出征している夫フェリックス(ハンス・シュラー)の帰りをひたすら待ち侘びていた。しかし、日増しに激しくなる空襲に家を吹き飛ばされ、娘のマリーとともに、田舎へ疎開。戦争の終結とともに、二番目の娘、テレーヌが生まれる。戦後の『ラーマ・ダーマ』が始まると、カティは夫の写真を胸に駅へ通い続けるが、夫の姿はない。ある日カティは、夫の戦友だという青年ハンス(ヴェルナー・シュトッカー)に出会う。ハンスは大胆にカティへの好意を示し、始めは敬遠していたカティも、子供たちが彼になついていくにつれて、次第にハンスにひかれていく。一方で、カティの姉レニー(イヴァナ・チルコヴァ)は、アメリカの黒人兵と奔放な恋愛を続け、それを見ているカティの心は揺れ動いた。悩むカティを見守る隣人の学者ビゼニウス(ヨゼフ・ケムル)。そんな折、アメリカ兵に強姦されかけたカティは、ハンスに助けられる。激しく抱き締められ、ハンスへの愛を自覚するカティ。カティは夫の帰りをあきらめ、ハンスと子供たちとともに新しい家庭を築こうとする。幸せな数年間が過ぎるが、ある日突然、夫フェリックスが帰って来るのだった。

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