カットスロート・アイランドのレビュー・感想・評価
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女海賊ってのがまず現実味がないのだ。
悪くはないけど音楽がとてもうるさい。
話しは面白いから好き。
ジーナ・デイヴィス主演のアクション・アドベンチャー。
監督はダイハード2の監督に抜擢されたレニー・ハーリン。最近では「5デイズ」がある。
内容はズバリ「インディ・ジョーンズ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」を合わせたようなノンストップ・アクションの物語で、マイケル・ダグラス主演の「ロマンシング・ストーン秘宝の谷」や「ナイルの宝石」みたいな冒険活劇。
これはジーナ・デイヴィスの魅力溢れる活躍で、女インディ・ジョーンズといっても良いほどのアクションを見せる。
ただ、ところどころ編集のマズサが散見されるのがたまに瑕。
だがストーリーは単純明快だし肩の凝らない娯楽作品として楽しめる。
私自身はこういったスタイルの映画は好き。
面白いのにアタらなかった
「宝島」が海賊映画の古典なら、この「カットスロート・アイランド」は「パイレーツ・オブ・カリビアン」への橋渡し的存在に成り得る作品だった。(1995年製作、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の8年前)
ところが1億ドルも掛けたこの映画、興収はたったの1/10だった。“海賊映画はアタらない”のジンクスを地でいってしまった。
では面白くなかったのかといえばそうではない。いま観ても、存分に楽しめる。女海賊モーガン(ジーナ・デイヴィス)の活躍は文句なしに面白い。難点をいえば、相手役の男優マシュー・モディーンがニヤけすぎなのと、スローモーションが多すぎることぐらいだ。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」を海賊版「レイダース」と書いたが、この「カットスロート・アイランド」はさしずめ海賊版「ロマンシング・ストーン」といえる。
皮肉にも「パイレーツ・オブ・カリビアン」が出たあとだったらそこそこヒットしたかもしれない。
不思議なのは「パイレーツ・オブ・カリビアン」がヒットしても、その亜流作品が現れないことだ。ハリウッドの“海賊映画はアタらない”ジンクスは相当、根が深そうだ。
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