劇場公開日 1996年2月24日

「面白いのにアタらなかった」カットスロート・アイランド マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5面白いのにアタらなかった

2011年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

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興奮

「宝島」が海賊映画の古典なら、この「カットスロート・アイランド」は「パイレーツ・オブ・カリビアン」への橋渡し的存在に成り得る作品だった。(1995年製作、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の8年前)
ところが1億ドルも掛けたこの映画、興収はたったの1/10だった。“海賊映画はアタらない”のジンクスを地でいってしまった。
では面白くなかったのかといえばそうではない。いま観ても、存分に楽しめる。女海賊モーガン(ジーナ・デイヴィス)の活躍は文句なしに面白い。難点をいえば、相手役の男優マシュー・モディーンがニヤけすぎなのと、スローモーションが多すぎることぐらいだ。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」を海賊版「レイダース」と書いたが、この「カットスロート・アイランド」はさしずめ海賊版「ロマンシング・ストーン」といえる。
皮肉にも「パイレーツ・オブ・カリビアン」が出たあとだったらそこそこヒットしたかもしれない。
不思議なのは「パイレーツ・オブ・カリビアン」がヒットしても、その亜流作品が現れないことだ。ハリウッドの“海賊映画はアタらない”ジンクスは相当、根が深そうだ。

マスター@だんだん