「王道の海賊もの」カットスロート・アイランド odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
王道の海賊もの
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とにかく火薬の量が半端ない、合戦の迫力はパイカリ(パイレーツ・オブ・カリビアン)を凌ぐかもしれない。ストーリーも女海賊と仲間たちの冒険譚、海賊の隠した巨万の財宝のありかを巡って裏切りや海軍まで巻き込んでの大騒動とくれば王道の海賊ものなのだがオーソドックスに過ぎてひねりが無い、加えてジーナ・デイビス、当時40歳、アクション・シーンはアスリート顔向けの大活躍なのだが残念ながら華がない、おばさん使いの巨匠、キャメロン監督ならもう少し面白味が出せたろう。
知らなくても良い裏話だがIMdbによると当時1億1500万弗もの製作費をかけて1千万弗の興収しか得られず爆死映画としてギネスに載ってしまったいわくつきの作品だという。当時レニー・ハーリン監督は新妻のジーナ・デイビスにぞっこんでコメディアンヌからアクションスターに転身させるべく本作に起用した、夫の期待に応えようと頑張ったのだろう可哀想にあざや生傷が絶えなかったようだ。製作費の肥大は映画を見れば火薬とエキストラと分かるが常時3台のカメラを回しフィルム量も馬鹿にならなかったのに加え、撮影途中でカメラマンを首にするなど仲間内でもぎくしゃくしていたようだ。映画作りの難しさを改めて考えさせられました。
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