カッコーの巣の上でのレビュー・感想・評価
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病院が病いを癒すのではなくむしろ病人を作り出していくところに恐怖を...
病院が病いを癒すのではなくむしろ病人を作り出していくところに恐怖を覚えた。難しい題材だがユーモラスに感じる場面が多く救われた。結末はつらかったがチーフの存在が一筋の光となった。やるせないものの静かな感動が波打つ、心に刻まれる作品だった。
大好き
大好きな映画です。東京来て、これを名画座で見てから、真面目な映画(社会派映画)も観られるようになった。自分にとってのひとつの成功体験です。
DVDも買った数少ない映画。(愛する「スターウォーズ」すら持っていないのに)いつかちゃんとレビューします。
2019/11/21追記
masami さんに、「監督はチェコスロバキア(当時)出身だからか自由への渇望が感じられる」と教えてもらい、心底そうだなと思ったので、忘れないようにここに書いておきます。
個人と体制との対立をシンボライズしているんだろうけど、も一つピンと...
個人と体制との対立をシンボライズしているんだろうけど、も一つピンと来ない。婦長さんも自分の仕事をしているだけで、そんなに悪人には見えなかったし。
人間の尊厳とは…
30年くらい前の僕は、SFX絡みの洋画ばかり観ていたオタク寄りの少年であった。
そんな中本作に出会い、その人間の尊厳をえぐった内容に衝撃を受け、以降は人間ドラマは勿論、ジャンル問わず話題作は片っ端から観まくる、僕を真の"映画好き"にさせてくれた作品です!
いやー、本作のジャック・ニコルソンのような、廻りに影響を与えられるパワフルな人間になりたものだ…(もう立派なおっさんだけど)
自由への招待
精神異常を装い刑務所の強制労働から精神病院へ逃げ出すことに成功したランドルPマクマーフィー。
院内の絶対的な権力の持ち主であるラチェッド婦長に人間らしさを奪われてしまった患者たちを目の前にし、反体制的な行動で仲間たちを奮い立たせんと戦ったマクマーフィーを描いた作品。
なかなか手を出せなかった一本。
名作の呼び声の高い作品だがどういった内容がわからずいざ鑑賞。
1969年の「イージーライダー」で注目されたジャックニコルソンがその6年後の今作で初のアカデミー賞を受賞したことでも有名のよう。
ラチェッド婦長の強権の下、規則に凝り固められた院内においてグループセラピーなど止めてワールドシリーズを観るべきだと主張したり、バスを強奪して魚を釣りに行くなどの過激な行動を繰り返すマクマーフィーは側から見ると序盤はただの問題児的存在だが、ビリーやチェズウィックさらには聾唖のチーフとの交流を通していく中で常に患者たちの中心にいる、なくてはならない存在のようになっていく。
脱獄の希望を諦めずに持ち続ける、その自由気ままな生き方に少しずつ変わり始める患者たち。
そんな彼らとの別れを惜しみつつ、送別会といわんばかりに始めた脱走決行前夜の深夜のクリスマスパーティーwithマクマーフィーの女友達。
翌朝まで泥酔して寝てしまうという笑えるポカの先に起きた笑えない悲劇の数々と変わり果てた姿になってしまったマクマーフィーに心動かされた1人の男が起こした行動に確かに胸と目頭が熱くなった。
解説ありきの感動になってしまったのは不本意だが、不気味な人物を演じる印象が強かったジャックニコルソンが不器用ながらも大きな器の男を演じる様に感動した。
名作。。
抵抗する権利と男性が追いかけるすべてに提出しない権利
映画は精神の生き残りに向けて目覚しい賛美歌を形作り、逆境が何であれ、いつも自分自身を保存しなければならないと考える自由を再確認します。私たちがシステムによって挫折したとしても、私たちは自由に考え、自分自身を維持してください。偉大な監督の非常に大きな映画。それは、元の非典型的な存在を激しい慣習に沈ませようとしている機関の試みについての悲劇です。
中学生の心を揺さぶった映画
友人に誘われて、初めて家族以外で見た映画だと思う。
中学1年生の自分にはとても難しい内容なのに、心が揺さぶられた思い出がある。
それは主人公の周りを巻き込んで行くダイナミックなキャラクター、自らの最後に自分の感情を吐露して、壁を破って旅立って行くチーフの姿に、これからの自分をダブらせたからだと思う。
やっと観た名作・・
ジャック・ニコルソン主演1975年の名作。精神障害の市民講座で講師の先生に薦められてやっとDVDを観た。いい映画だということは以前から知っていた。閉鎖病棟の日常と、精神病を装っている主人公と病棟の看護婦長との病棟内での闘いの映画。「人生とは命をかけた闘いである」と改めて知る映画。やはり名作である・・
精神病院の人間ドラマを描いた作品で、今回は時代背景を知った上で鑑賞...
精神病院の人間ドラマを描いた作品で、今回は時代背景を知った上で鑑賞しました。メッセージ性もあり、登場人物1人1人のキャラも良いので、非常に見応えのあるヒューマンドラマです。
「正常」と「異常」を分かつこと
「正常」と「異常」を分かつ線を引くことと、多数決をとるタイミングを決定すること、そのどちらもが「権力」そのものである。
「多数決は常に民主的である」ということの欺瞞が映画でも喝破されている。たいていの多数決には、徹底的なデータ分析やロジックを掘り下げるという意味での議論は存在せず、ある特定の人(たち)によって、いつ誰によって決めるのかということが恣意的に決定されていくプロセスがある。
また、その場の雰囲気や、自分に対して権力を持つ者の意向から自由な思考によって行動することは、たいていの人々にとっては難しい。
映画は、精神病棟の看護婦長と患者たちという関係によってそのことの恐ろしさ、冷たさを表している。
この婦長は患者たちのことを考えて、良かれと思うことを日々行っている。そして当然のように、いたって常識的で優秀な管理者である彼女によるイエス・ノーがこの病棟のルールでなのだ。
恐ろしいのは、これが精神病棟特有の事態ではなく、ジャック・ニコルソン演じる主人公がここへ来る前にいた場所、つまり、どこにでもある普通の社会と共通の事態だということである。
なぜそのようなことが言えるのか。
なぜなら映画の冒頭で、彼がどうやら年端のいかない少女との性行為に及んだことが示されるが、このことが犯罪行為とされることについて主人公は納得していない。ここでも、何が犯罪とみなされ、どこまでがセーフなのかという線引きに彼自身は参画出来ない。つまり、彼は心底、自分のしたことの何が犯罪に値するのかについて納得していない。
そして、犯罪者が獄中で期待される振舞いを無視する彼は、犯罪者のレッテルを貼った側にしてみれば、規格外の人間とするよりほかないのである。
この規格外の人間の送られる先が精神病棟である。
映画は犯罪者や精神病患者を隔離するシステムの内包する狂気を明らかにする。観客の覚える戦慄はこのことによる。
ジャック・ニコルソンの演技
まず、ジャックニコルソンの卓越した演技力に驚かされた。表情の切り替えなどが素晴らしい。彼が演じるマクマーフィの破天荒ぷりで、精神病院の患者の心が変化していく様子がきれいに描かれている。
不朽の名作と言われている理由がわかった気がする。
悪役がお似合いですね、、、 さいごはなんだかモヤモヤして終わってし...
悪役がお似合いですね、、、
さいごはなんだかモヤモヤして終わってしまった
とてもおもしろかった
この映画から学ぶことは、人が変化するということは、よほどのことだということ。
最初はもっとこう、正義感のあふれるお話なのかと思った。
マックがみんなを正しい方向に導いて、マックはそのまま風のように去ると。
でも違った。どんなにマックが訴えかけてもみんな結局変わることはできなかった。
ただチーフを除いて。
ラスト、婦長に手をかけたことからロボトミーのような手術を受け、
もはや人ではなくなったマックをこのままではいけないと
命を終わらせることで救ったチーフは賢明だったと思う。
また、チーフの静かなる反抗(耳が聞こえない演技)の判明時にもトリハダがたった。
婦長はまったく感情に流されない人だけど、マックを病院に留めなんとか治療させようとする姿から、捻じ曲がった誠実さが見て取れる。
これくらいの性格でないと、精神病院の婦長は務まらないのだな、と思う。
大きな期待→絶望→期待があると見せかけて、ほぼバッドエンド。
この映画から学ぶことは、人が変化するということは、よほどのことだということ。
あれだけマックが外の世界の素晴らしさを伝えても、ラストのシーンは、
最初のシーンとまるで変わらない。みなが自由に家に帰れるにも関わらず。
やるせなさが残る映画でした。
最後、脱出を図るシーンの最後、マックの顔がアップになりそのままカメラが固定になるカメラワークは、本当にドキドキした。
2014/01/05 @おうち
はあ…
なんと報われない話だろう
主人公は確実に病棟の何かを変えた。
ただその何かは婦長や規則に勝てるもの
ではなかった。
その結果ああなってしまった。
唯一、大男だけが殻をやぶり
デカイ男になった。
好きなシーンはバスケのシーン。
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