劇場公開日 1976年4月3日

カッコーの巣の上でのレビュー・感想・評価

全88件中、1~20件目を表示

4.0病院の中も外も、何も変わらない

2020年12月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

 常々、健常者はこの世にいない、みんな何か病気を抱えて生きている、そう思っていました。病院の中の人達は健常者と差異は無く、病院の外の人達も病んだ顔をして歩いている。何処の世界でも変わらず、支配する者、好んで支配をされる者がいて、秩序に膝を屈して、意志を捨てて苦痛に耐える人生を好むか。あるいは――自由とは、決して得難い物では無く、勇気を持って踏み出さなければ、痛みを恐れず突き進まなければ、得られない物――。
 正直、如何にこの映画を捉えるか難しかったのですが、こんな所でしょうか。何か苦い物を感じて、お薦めしにくいところもありますが、とても良い映画だったと思います。

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猿田猿太郎

5.0テーマが深い!!

2025年11月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

驚く

よくレンタルビデオ店でオススメされているのを見かけて学生の頃観た。精神病患者がロボトミー手術されていた時代を描いた作品。

見終わって、
「 特殊な環境下での少し悲しい結末だったな〜、希望もあったけど……それにしてもジャック・ニコルソンって良い俳優さんだな〜。」
などと感心していた。ロボトミーなんて非人道的な手術が今は無くなって良かったなーと。

そして少し時を経て何かのきっかけでふと思う。
あの映画って特殊な過去の悲劇じゃなくて目の前の現実のことじゃないか!と
硬直化した病院側の「正常な」人たちが、人間らしく生きようとする「精神病(的)な」人たちを、薬などで正常に、正しく、矯正しようとする。
それに人間らしく反発すれば、問題児扱い。
自然な反発心など去勢し大人しく静かになれば矯正完了。あの病院が世の中だとしたら、「正しい」側の人たちが、人間らしく生きていこうとする 「自然な」人たちに施してくる処置は、何もロボトミーだけではく、常識、価値観、義務、考え方、道徳、etc…色々と現実に存在している。そう思うと、この映画が描こう、伝えよう、としているテーマがものすごく普遍的で重要なテーマであると直感した。

映画作品としても、オチまでのフリの効いた演出やジャック・ニコルソンの名演で、暗い映画ながらも見通すことができたし、若き日のバック・トゥ・ザ・フューチャーのドックも見つけることができて嬉しかった。

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ニック

衝撃作

2025年11月10日
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鑑賞方法:その他

悲しい

怖い

知的

10年ほど前に とある場所で視聴させていただいたもの。衝撃的すぎて今でも記憶に残っている。

一度は見て損はない映画ではないかと思う。

どこからが狂気で、どこからが正常なのか?
考えさせられる作品でした。

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まさしば

3.0原作を読了してから、観てみると。

2025年7月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

朝日カルチャーセンターの講座に、この作品が取り上げられ受講する。それで原作を読了してから、映画鑑賞してみた。日本公開時評判になり、またアカデミー賞をも受賞したが、まだ、鑑賞していなかった。

原作は500ページの長編小説で、刊行当時の流行(昭和37年)サイケデリック調の描写で読むのに苦労した。現在と違い、「精神病院」がまだ特殊な施設だった頃の話だ。今は統合失調症(精神分裂病)も薬で抑制できる時代となった。

原作は婦長の厳しい統制管理下にあった病棟に、ハックル・ベリーフィンのような大人の自然人が出現することによって、入院患者が自由を獲得して物語だった。

映画は纏まりが良すぎて、感動させてくれない。主演もジャック・ニコルソンも知的すぎて、自然児というよりインテリ左翼のように見えてしまう。
映画公開から50年近く経ると、環境変化で自然劣化してしまうのか、それとも私の感受性が衰えてしまっている事を痛感する。

原作では題名が一度だけ出てくる。カッコーの巣の上を飛んでいく鳥の描写だった。自由への憧れだと私は解釈した。

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いなかびと

5.0現代でもある日常

2025年7月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

☆☆☆☆
現代でもある日常ですよ
とんがった性格を押さえ込む日常

とんがった性格を伸ばしてあげなさいよ〜

私の考えが一番だから意見に従いなさい。

このような人とどう接するか?など
よくある日常です。

ジャック・ニコルソンが皆を船に乗せる時
みんなに救命胴衣を着させる行動が
身勝手な人ではないなと思いました。

釣りを通して皆んなを喜ばそうなんて
いい人だと思いますよ。

だけど、皆んなは魚釣りより
男女の関係のほうが気になり
ゾロゾロ移動する姿に
小笑いでした。

最後はジョギングなエンディングでしたね。

長身なチーフが実は耳も聴こえる
会話ができると知った時の
ジャック・ニコルソンの演技
良かったです。

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tendo

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年6月5日
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鑑賞方法:VOD
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nemui0711

5.0今、観ても瑞々しく光ってる。

2025年5月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

難しい

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リコ

4.0そんなヒーローなりたかねーよっ

2025年3月17日
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おまつ

2.0そんなに良い映画か?

2025年2月14日
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悲しい

難しい

正直言って世間の評価の高さが理解できませんでした。
役者さん達の演技力は素晴らしかったです。
言いたいこともなんとなくは分かります。
でもテーマに対する表現方法が “これなの?” という感じでした。
抑揚が有る様な無いような…終始マッタリとした雰囲気。
なんとな〜く始まりダラダラ~っと進んで、結局何が言いたいんだろう…と考えながら、最後までイマイチよく分からなかった感じです。
のんびりボーっとしながら観るのに良いかも知れません。

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opencar

3.0ニューシネマど真ん中の映画だった

2025年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

当時の雰囲気のまま自由になるためあがき続ける勇ましくも悲しい物語
陰キャしかいなかった空間に陽キャが入って全てを変えようと奮闘する姿はとても勇ましかった

でもこいつ繰り返し軽犯罪犯す犯罪者なんだよなぁと思うと複雑な気持ちになる

地味な場面ばかりで劇的に何かが起きたりもしないし、BGMもほとんどない
暗く重い印象が強いがその分人物への焦点がかなり強い

何度も観ようとは思わないが最後まで観終えたときの満足感はとても高かった

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高い坂

5.0変わらない傑作です

2024年12月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

25年ぶりに見ましたが、かなりの衝撃を受けました。

何が正義なのか自由意思とは何なのか、考えがまとまらないままですが、チーフが最後に起こした行動に、涙が止まりませんでした。

ジャックニコルソンは言うまでも無く素晴らしかったし、他の俳優の方々も演技とは思えないくらいで、やはり傑作は何年経っても変わらないものなのだと、改めて思いました。

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YOTSUBA

3.5胸糞映画と取るか否か

2024年11月24日
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鑑賞方法:VOD
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29087

4.0ジャックニコルソン物を観たくって

2024年11月24日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

チーフが良かったよなあ

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symi

5.0ゆっくりの流れの中に名作はある

2024年11月5日
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当時のアメリカンニューシネマの代表作であると共に名作である。映画館では観ていない。未だ10代の頃テレビで観た記憶があった。それ以降少なくても1回は視聴しているがいつだったか思い出せない。今回は見直す為にレンタル店にてBDを借りて再度観た。名優のジャックニコルソンの代表作である。この作品により主演男優賞を受賞した。BDの特典映像を観て分かった事だがこの作品の元々の原作はカークダグラスが版権を買っていて舞台として演じていたらしい…。しかし余り人気は出ず数ヶ月でおわってしまった。そしてその息子のマイケルダグラスがその版権を元に映画化したようだ。

今回再度視聴して初めて気付いた点があった。それは吃音だったビリーが初体験をした後、吃音が治っていた事。これには驚いた!しかし婦長の厳しい叱責により又吃音になってしまうのです…そしてあの事件へと続く。なんとせつない事だろう…。。

人間の尊厳を問うた作品。当時のアメリカンニューシネマはお金を掛けずに良い映画を沢山出していた。その匂いはちょうど今の日本映画やフランス映画のような良質の香りがする。現在の米国映画はお金を掛け過ぎたステレオタイプの作品ばかり創っている。お金を掛けている為ヒットばかりを狙い派手に見せ掛けているだけである。そこは中身の無い作品ばかりである。そんな映画と違うアメリカンニューシネマを是非味わって欲しい。特に若い世代に観て頂きたい。現在の映画とは違い物語はゆっくり進む為、時として時間の経過が長く感じられるかも知れない…しかし現実もそんなに早くは進まないのだ。

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えーじ

5.0人生の教科書

2024年9月13日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

多感な高校生時代にロードショウで観た時は、椅子から立ち上がれないほどの感動と衝撃でした。すでに還暦過ぎた自分の人生を振り返った時、マクマーフィは、いつも自分自身と対峙するときに存在していたと思います。そんな攻撃的とも捉えられる面が、総合的に自分の人生にプラスになったのかは未だ分かりませんが、少なくとも指標であったことは確かで感謝すべきことだと思えます。
そういえば小栗旬さんの舞台も観に行ったなぁ。
ひとりの男の人生に、たくさんの教えと行動を与えてくれた映画であることには間違いないです。

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airtrek1960

5.0ついにチーフがマグマーフィの遺志を引き継ぐ

2024年6月5日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

興奮

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shigesaku 007

3.5私達のいる処って…

2024年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

 何が凄いって、ジャック・ニコルソンの顔が凄い。「シャイニング」も、そうですけど、彼の顔見てるだけで感動してしまいそう。彼の顔の筋肉、どうなってんの。時の映画賞、総取りにするわけですね。
 そんな彼の演ずるマクマーフィーも、また凄い。彼、誰に対しても、平等なんです。
 できます?。全てのヒトと対等であろうとする。その一方で、婦長さん、ヒール張りまくりですが、実はリアルな世界では、婦長さんキャラで仕事するヒトが、俄然、圧倒する。きっと私も、その1人。自分ができることは、他者も出来て当然。出来ないヒトは、劣っている。そう思うと、自分と他者の間に、垣根ができる。マクマーフィみたいに、垣根レスにヒトと、接するのって、容易ではない。
 但し、他者を見下す、他者に自分の価値基準を押し付けようとするヒトには、容赦しないマクマーフィ。その結果…。
 この映画が公開され、映画祭で喝采を浴びて、ずいぶん経ちます。今の医療の現場、どうなのかな?。このクニでは「月」みたいな話がありましたけど。
 タイトル忘れちゃったんですけど、確かイタリア映画で、精神疾患のある方を、ほとんど退院させる話がありました。不安になりますか?。何故、そんなことしたと思いますか?。かなりデリケートな問題なので、私から言及できませんが、邦画「くちづけ」とか、マンガ「ブラックジャックによろしく」あたりが、参考になると思います。
 そもそも、「カッコーの…」ですが、これは、閉ざされた世界の、閉ざされたヒトだけのお話でしょうか。あるいは、私達、全員が当事者で、今、私達の暮らす世界の縮図として創られたのでしょうか。婦長さんになりたくないと思いながら、婦長さんと同じことしている自分が、いませんか?。

 私達は、未だに、カッコーの巣から、飛び立っていないのかな?。

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機動戦士・チャングム

4.0昔と今

2024年3月29日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

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きゃな

5.0周囲に好影響を与えていくマクマーフィの姿に感動

2024年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

マクマーフィが仮病で入院した精神病院は、閉鎖的な空気が漂い、患者達もどこか人生に対する諦めが感じられるところだった。彼はそんな狭い世界に生きている患者達に、バスケや釣りを教えたり、頭の固い婦長の管理体制に抗議したりすることで、少しずつ患者達の意識を明るく変えていく。彼が患者達に人生の希望を見せる姿に感動し、心が温かくなる。

マクマーフィは他の患者達のことを「話も理解していない奴ら」等と差別的な表現をすることもある。しかし、それは彼が他の患者達を対等な人間として見ているからこそ、変に遠慮せずに率直に思ったことを言っているのだと感じる。そこに彼の精神病患者に対する差別心の無さが表れていて、人間的な器の大きさが見ていて気持ち良い。

マクマーフィを演じたジャック・ニコルソンの全力の演技も、マクマーフィの人間的な魅力を表現できていて素晴らしい。この映画を観てジャック・ニコルソンが好きになった。

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根岸 圭一

4.0インディアンウソつかない。 ”正しさ”が托卵するのは”システム”という狂気の雛か。

2024年1月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

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たなかなかなか
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