「夢みることを勇気づけてくれる」ガタカ くまのさんの映画レビュー(感想・評価)
夢みることを勇気づけてくれる
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未来(?)の話だったかな。少し前に見たので記憶がうろだけども。
妊娠は人工受精がポプュラーの世の中で、胎児の内から知力や体力やらが分かってしまう。優秀な子を生まれさせ育てて、そうでない子は生まない。優秀な人間だけが生きているような世界のお話。その中で、性交渉による自然妊娠で生まれた人間が本作の主人公。生まれた時に30代?40代?が寿命だと分かっていた。
そんな短命?なんで?と切なくなったけど、そういう方も実際にいるし、そこは置いときます。
主人公は宇宙飛行士になる、という夢を持っているのだけど、資質を持ち合わせていなかった。そこで、闇の取引みたいな商人さんのツテで、生きることをリタイアしてしかし死ねずにいた優秀な遺伝子を持つ人間と成り代わる契約をする。主人公は名前はもちろん、血液や尿、身体的能力や体力などのデータを借りて、優秀な遺伝子を持つ人間に成り済ました。二人の人間がいなくなり、新しいひとりの人間が宇宙飛行士になるために生き始める。そして、なんやかんやあって主人公は、宇宙飛行士となり宇宙に出てEND。その後どうなったかは描かれていません。
そこまでしてなぜ宇宙に出たいのか、宇宙に出たところで体は耐えることができるのか。
心配はあるけれど、どうなったかは重要ではなくて、
不完全なわたしたちが、誇りを持って、夢を持ち生きていくことを応援する、というメッセージを感じました。
無機質なイメージで寂しくもありちょっと怖いけど、静かでいながらとても熱い映画です。すごいです。すごかった…。
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