劇場公開日 1998年5月2日

「おうち-250」ガタカ かいりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0おうち-250

2020年5月9日
Androidアプリから投稿

興奮

知的

SASUKEのゴールも、「反り立つ壁」を超えてからこそ。

ジェローム・ユージーン・モロー
IQ★★★★★
運動能力★★★★★
視力★★★★★
名前のセクシーさ★★★★★
顔面偏差値★★★★★★★★★★★★★★★(測定不能)

いや、ジュード様が王子様すぎて。なにこのきれいな瞳。横顔。声も好き。ブリティッシュ・イングリッシュも好き。全部好き。ハゲても好き。これだけ好きなのに今さら隠れケツアゴだって気づいたけど、好き。
そして、全ての24ヲタの涙をかっさらっていったジョージ・メイソンさんことザンダー・バークレーさん、これまたいい役で出演されてます。

細胞レベルで適正者(エリート)か不適正者か選ばれ、寿命や病気になる確率もわかってしまう近未来。
不適正者として生まれたヴィンセント(イーサン)が、適正者しかなれない宇宙飛行士になるため、適正者かつ王子様のジェローム(ジュード様)の血液で入社試験という名の血液検査をクリア。
適正者ジェロームと偽り、入社するけど、その会社で殺人事件が起き、不適正者が犯人と推定され、、、という話。

小さい頃から適正者の弟より何もかも劣った自分を認めつつ、夢を諦めないヴィンセント。
細胞レベルでは叶わなくても、努力で人一倍頑張るヴィンセントに、自らは描けなかった、夢に生きる人生を託したジェローム。
このジェロームの献身的な支えが切ない。毎日採血して、採尿して、皮膚片や髪の毛を採取して、運動の心拍数も提供。ヴィンセントにスポットが当たりがちだと思うけど、ジェロームのルーティーンも並大抵のことではない。
SFであり近未来という舞台でありながら、衣装がクラシカルだし、コンピュータの画面の画素数も粗く、車も宙を飛ばないしタッチパネルもないし自動運転じゃない、その他技術も近未来というより2020年からしても結構前に感じる(もちろん公開されたのは1998年なのですが)。
それはきっと、「自分の人生を生きろ」、「運命は自分の手で拓け」、「不可能なんてない、出来ないと決めつけるから出来ないだけ」という普遍的なメッセージが、いくら先端技術が繁栄した近未来でも受け継がれるように、というメッセージなのではないかな、と勝手に推測。

壁にぶち当たったり、ライバルとの差を見せつけられたりして、落ち込んでも、目指す「上」があるからこそ努力するんですね。

かいり