「僕に何ができるか決めつけるな!」ガタカ オレさんの映画レビュー(感想・評価)
僕に何ができるか決めつけるな!
遺伝子操作によって優秀な人間を作り出すことが可能になった近未来。自然妊娠で生まれた人間を不適合者として扱う差別的な社会が当たり前になった世界で自らの夢のために不適合者な自らを捨て、身分を偽ってまで適合者になった1人の青年とその協力者を描いた人間賛歌的作品。
不適合者として生まれたヴィンセントの体の弱さというハンデを克服するための「努力」、かつての水泳のスーパースターかつヴィンセントの協力者で適合者のジェロームとの「友情」、様々な逆境や困難を乗り越えて宇宙飛行士になるという夢を叶えようとするヴィンセントの「勝利」
99年の作品ながらこんなにも週刊少年ジャンプなSF映画がかつて存在していた(明らかに無理やり笑)
冗談は置いといて笑。
90年代の名作の1つによく選ばれている今作品。もっとサスペンスチックなSF映画かと思っていたが、実際は人間の可能性に言及したメッセージ性の強いヒューマンドラマのような作品だった。
ヴィンセント演じるイーサンホークの懸命に生きる姿も良いが、何よりジェローム演じるジュードロウがすごく良い!この時点ですでに結構頭がキてるが、この目つきの鋭さと色合い!色気全開!ハンサムって言葉がよく似合う!
あとは風景の無機質さが良い。ガチャガチャした近未来ではなく、技術が発達した分、人間味が薄くなってしまったような世界を殺風景なシーンの演出。昔のSF感がよく出てた。
身分や遺伝子なんて関係ない。どれだけやりたいかなりたいか、目標に向かってどれほど努力できるか、そういうことを静かながら教えてくれる作品。
相変わらずのユアサーマンの鼻筋の良さに惚れ惚れする笑。
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