風と共に去りぬのレビュー・感想・評価
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さすがに今の時代には・・・
(午前10時の映画祭)
1939年の作品で当時のアメリカの技術力に驚き。
ただ、黒人の描き方など今の時代ではありえないほど差別感がある。(原作はもっとひどいらしいが)
80年前の作品を今の基準で判断してよいか、ちょっと判断が難しい
レットがマジモンのスパダリでメラニー様が主人公
まるで 絵画 が動いてるようだ!
今の子が観ても昔の作品は面白くない?
とんでもない!
私が生まれるよりずっと前どころか、両親が生まれるより前の映画なのに、なんて美しいんだろう!
こんなに綺麗な色味をつくるのに、どれだけの手間がかかっているんだろう。
それにしても スカーレットは可愛いですね。
最後 レットがいなくなってしまった時に、「明日かんがえよう」って言うのが可愛い。本当に困ってるのも可愛い。
あと レットに無理やりベットに連れてかれた次の朝、楽しそうに鼻歌を歌うのが可愛い。
嫌がってたじゃん!
「明日やろうは馬鹿野郎」は正論かもしれませんが、そこに縛られるくらいなら 馬鹿野郎 でいいと思いました。人には体力というのがありますから、正直に生きた方が合理的なんです。
スカーレットの感想に関しては、完全に私がリーのミーハーなだけです。すみません。
だって 可愛いんだもん。
「古き良き南部」の崩壊の記録
「古き良き南部」
その時代の貴族的生活
そして戦争がその生活を一変させても
まだ土地を糧にしがみつこうとする
そんな嵐に翻弄される人々の姿が
実に生々しく心に残る。
おいらが注目していたのが
黒人の使用人たちの生きざま。
「ハックルベリー・フィンの冒険」には
「善良で愚鈍」と表現された黒人たち。
この映画でもその通りの印象を受ける。
一家に受けた恩恵を大事に思い
自分の意志を持つこともなく
ひたすら家のために奉公する
マミーやビッグサムの姿こそが
まさしく南部を支えているのだ。
家の言いつけを守らないスカーレットに
あれだけ言いたいことを言えて
窮地になれば身をもって助ける
その生きざまに南部の良心を観た。
この後その黒人たちは
各自の意志を持ち声をあげていく。
未だに階級による差別が残る英国と
実によく似ている南部の精神を
あからさまに示してくれたこの映画は
アメリカの一時代を克明に切り取った
やはり歴史に残る映画だと思う。
それにしても日本は
こんな映画を作った国と戦争したんだ…
後からくる。
後からくる。
僕のこころに残る影の主役はメラニーだった。
貞淑で堅実聡明なメラニーを見ていると、同じく南部が舞台の「大草原の小さな家」のキャロラインに風貌が重なるよね。夫を信じ、夫に尽くす美人妻。
オリビア・デ・ハビランド、東京生まれだと知ってびっくり。他画像見てまたびっくり。美しすぎ。
僕のタイプです。おほほ。
で、対極にいるのがヴィヴィアン・リー扮するスカーレット。彼女の人生は、"女一代・細腕繁盛記"になるのかと思いきや結局は壊し屋でじゃじゃ馬のままの孤独のエンディングとなるんですが・・・
あれはたぶん続編を想定しての終わりかただったのでしょう。原作は読んでませんが。
ぜんぜん違う性格のこの二人だけど、一緒に戦場を逃げた体験は彼女たちの固い友情へと結実する。
敗残兵を二人でやっつける場面はすごくいいな~
全編通じてスポットライトが当たっているのはそんな女たちでした。
男は金やプライドを持っていても実は弱くて頼りないってことをあの時代にマーガレット・ミッチェル女史が書いたのです。だから女たちの共感を得てベストセラーになったんでしょうな。
有名なセリフ「明日は明日の風が吹く」は、DVDの字幕では「明日考えることにしよう」となっていた。
「明日出来ることは今日しない」とのたまわった狐狸庵先生 遠藤周作はこの映画をご存じであられたか?(笑)
名作「風と共に去りぬ」、今夜やっと見れました。
228分の尺は必要十分。均衡が取れる作品とすれば「アラビアのロレンス」。
かたや赤土の大地に身を投じ、かたや茫漠の砂原に命を投ずる。
長いが原作よりもかなり駆け足
風と共に去りぬのぬは、未然形の「ず」じゃなくて連用形の「ぬ」だから、風と共に去ろう。っていう意味
こんな終わり方でいいのか!?
って思うくらいせつないせつない終わり方でした。衝撃…
スカーレットもレットも、どちらも意地を張って本音を言わないから、すれ違いが起こってしまうんです。
好きなら好きってちゃんと相手に伝える素直さが大切だと思い知りました。
ちなみに、高校の時古典の授業で
風と共に去りぬのぬは、未然形の「ず」じゃなくて連用形の「ぬ」だから、風と共に去ろう。っていう意味らしいです。未だに覚えてる。紛らわしいね。
アメリカ映画
監督:ヴィクター・フレミング
主演:ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲーブル
製作費:$3,900,000
公開日:1939年12月15日
1952年9月10日
スカーレットくず
いい映画だね〜
やっと見れた名作!
細かいところはあまり良く覚えていないけれど、鑑賞当時十代だった私が...
製作年を感じさせない壮大な映画
総合:90点
ストーリー: 90
キャスト: 85
演出: 90
ビジュアル: 75
音楽: 80
時は19世紀も後半にさしかかったころ、南北戦争を目前にした波乱の時代。まだ女性の権利など殆ど意識されていなくて、参政権も高等教育を受ける機会もなかった。その中で一人の女性が現代では当たり前とされていることをするということは、今よりはるかに厳しかったのは間違いない。
しかしスカーレットはそんな時代に波乱の人生を強く思うがまま自由に生きようとする。好きな男とは一緒になれず、夫は死に、家は荒廃するのに、それでも失ったものを取り戻そうと精一杯の虚勢を張り努力を惜しまない。その強さが故に失ったものも多くてその大きさに気がついて、傷つき悲しみにくれる弱さを見せても、猶一時の後にはまた悠久の大地の上に立ち上がろうと決意する強さ。
それは広大な大地を命懸けで開拓し近代国家を作り上げ女性がいち早く男と平等の権利を獲得した、そんなアメリカの強さの源泉を見た気にもなる。私個人のアメリカ生活でも感じた、強い者、リーダーシップを示す者、道を切り開く者に対する尊敬がアメリカの価値観の中にあるのは、きっとこういう歴史を踏まえてのことだろう。
情熱と強さとしたたかさを、美しさの影に隠そうともしないヒロインの姿を見せ付けられると、小さな幸せでは収まらない女が自ら起こした渦に巻きこまれる不幸に納得しつつも、その生き様があるからこそ壮大なドラマになるとも思う。失敗を恐れず危険と犠牲を覚悟で挑戦をする。その過程では敵も作ることも知っている。それで彼女は挫けても、またなんとか立ち上がろうとする。
もし彼女が小さな幸せくらいで満足していては、平凡な物語になってしまうだろう。壮大な物語にはそれにふさわしい主人公が必要である。世の中には小さな社会や常識に収まりきらず、向かい風に逆らい傷つきながらも自ら道を切り開く人がいる。その意味でヒロインものとして非常に優れている。
1939年という時代においてこれだけのセットを作り壮大な劇を演じ、それらを当時として画期的な質の高い総天然色で撮影して見せてくれたアメリカという国の凄さに敬服する。戦後ですらも白黒映画がまだまだたくさんあった。古い映画なのだが、それでも本当の製作年よりずっと新しい映画だと錯覚させる。画質はちょっと粗いが、物語の構成の高さや演出の良さも含めて1965年製作の映画だと言われたら多分信じただろう。その意味でも素晴らしい映画である。
さすが傑作
アメリカ史の体現者スカーレット・オハラ
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