劇場公開日 1952年9月4日

「「自分本位でキツイ美女」と「現実主義な青レンジャー」 主役らしからぬ2人だからこそ」風と共に去りぬ momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「自分本位でキツイ美女」と「現実主義な青レンジャー」 主役らしからぬ2人だからこそ

2025年7月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

TVでチラ見した程度でちゃんと観たことなかったこの大作が、この度映画館でリバイバル上映されるということを知り「これは観るしかない」と満を持して足を運ぶ。なんといっても上映時間4時間だからね。強制力のあるところでないと最後まで観れないよ...。

いやあ、テンポがいい。サクサク進むので長さを感じない。嫌なやつも登場しない。(強いて言えば主人公がそうか笑)ストレスなく観れる。非常に観やすい。これは意外だった。

自分本位で、家のためなら妹さえも裏切る美女と、周りがこぞって軍に志願する中でも冷静に距離を置く現実主義な男。この2人は文字だけみると一般的な物語なら「嫌な奴」の役である。おおよそ主人公らしからぬ。でも、なぜか嫌いになれない。むしろ、聖人君子でない人間臭い2人だからこそ、人間味があって近く感じられた。この映画が人気がある理由の一つがここにあるように思う。

バトラーが娘を溺愛する理由に「幼い頃のスカーレットを想像して重ねているから」というのがあって、すっごく共感した。

スカーレットの「我の強さ」や「業の深さ」は、彼女の幸せを遠ざけているように見える。
一方で、それこそが「生きる力」「バイタリティ」(=タラの地)に繋がっているようにもみえる。。。

大事な人を大事にせねば。
意地張らずに「貴方が大切だ」と伝えなければ。

※レッド・バトラーが常にスーツ。まためちゃくちゃカッコいい。
※喧嘩してても一夜をともにすれば、スカーレットはうっとり、バトラーは賢者モードで「離婚しよう」この男と女の差よ。
※メアリーはほんと神。メアリーが危篤のときにアシュリーが「彼女は希望だった。これからどうやって生きていけば。」と悲嘆にくれるのも凄くわかる。
※しかし、アシュリーはたよりなかったな。
※最後のバトラーの去り際はあっさりしすぎでは?
※タラの地の3人男のオーバーラップで終わるとは。

momokichi
かばこさんのコメント
2025年7月21日

共感とコメントありがとうございます!

>嫌なやつも登場しない。(強いて言えば主人公がそうか笑)

確かに。主人公ふたりが嫌な奴だった(笑)
レットがスカーレットに惚れたのはあの性格込みのはず。
スカーレットが従順になってしまったら、レットはこんなはずじゃなかった、魅力ないじゃん、と思うんでしょうね。

かばこ
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