劇場公開日 1996年4月20日

「「カジノ」ではなくて「カッシーノ」と言うのが正しい映画のタイトルだ...」カジノ ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「カジノ」ではなくて「カッシーノ」と言うのが正しい映画のタイトルだ...

2024年11月5日
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鑑賞方法:映画館

「カジノ」ではなくて「カッシーノ」と言うのが正しい映画のタイトルだが、映画のテーマはギャンブルでは無くて「結婚生活の破綻」だと思った。計算高くギャンブルの才能がある"エース"だが惚れた女がミステイク。人生を賭けた相手が大ハズレ。

映画で描かれてた様に当時のベガスのまわりの砂漠には発見困難な死体が沢山埋まってたらしい。

ネバダ州クラーク郡ラスベガス市は、モハーヴェ砂漠内に位置しており通称ベガス。
1931年にネバダ州がギャンブルを合法化してからカジノの町として急速に発展し、第二次大戦後の1946年にバグジー・シーゲルがホテルを建設し、カジノが収益を上げることが判るとマフィアが続々とホテルを建設するようになってから20年後くらいが映画の舞台。

モデルになった人物
"エース"=
フランク・"レフティ"・ローゼンタール
カジノ「スターダスト」(映画では"タンジール")の実質的なボスの座に就いていたが経営ライセンスの発給を受ける事が困難であったので雇われ社長としてアレン・グリック(映画では"フィリップ・グリーン")が表向きの社長を務めてた

"ジンジャー"=
ジェリー・マクギー
ベガスの古豪カジノのトロピカーナでレフティと出会いシーザーズ・パレスで挙式した

"ニッキー・サントロ"=
アンソニー・"トニー"・スピロトロ
レフティの出世に刺激されて自分もベガスに移り住み、レフティの築いた地上の楽園を崩壊へと導いていく

↓以下Wikipediaから
・「スターダスト」は、IBT(全米トラック運転手組合チームスターズ)の会長ジミー・ホッファが握る年金基金6200万ドルの融資を受けたアレン・グリックが経営した4軒のカジノのうちのひとつ
・原作者のニコラス・ピレッジは、レフティに取材を申し込んだが拒否され、後に映画化するにあたり、デ・ニーロが主演すると発表されるとレフティは喜んで取材を受け入れたらしい
・レフティらマフィア関係者の弁護を担当したオスカー・グッドマンは、彼本人が実名で演じている
・撮影に使われたカジノ「リビエラ」はモデルになったレフティの勤めていた「スターダスト」の向かい側に位置し 映画の中では「タンジール」という架空の名前になっている
・劇中で何度か描かれているデ・ニーロが乗ったキャデラックが爆破されるシーンは実際にあった出来事で、レフティ自身は奇跡的に助かった
・劇中に登場する日本人ギャンブラー"K・K・イチカワ"は、山梨県の不動産業兼貸金業『柏木商事』の社長・柏木昭男がモデルで、荒っぽい地上げで財を成してカジノでの賭けの積極さから「戦士」と呼ばれたが、1992年自宅兼事務所で何者かにメッタ刺しにされて殺害された
・レフティは1988年に過去の些細な犯罪歴が原因でベガスから追放されたが、後に本人曰く「変装して何度か行った」と告白している。2008年に78歳で死去。死後、彼と妻のジェリーはFBIに協力する情報提供者だったことが明らかになった
・シャロン・ストーン演じた"ジンジャー"のモデルのジェリー・マクギーは、薬物過剰摂取が原因で1982年にロサンゼルスで死亡
・映画では"リモ・ガッジ"と言う実在のジョゼフ・アイウッパは1986年に懲役28年の有罪判決を受け服役、89歳で出獄したが1997年老衰で死去
・"ニッキー"と弟の殺害シーンは、実際の事件を基にしていて、ある住宅へ呼び出され地下室で殴打された挙句に近辺のトウモロコシ畑で生き埋めにされ殺害された。この事件の実行犯ら14人が2005年になって起訴され、2007年までに有罪判決を受けている
・スターダストは2006年に営業停止
運営していたBOYD Gaming社の再開発プロジェクトが不況の影響で建設工事が中断し、2007年に爆破解体された
・17世紀に数学者が偶然のゲームに統計的秩序をもたらして、ギャンブルが発展して行き、オッズを知ることによってプロのギャンブラーが出て来る様になる
・1980年代前半まで、アメリカ国内でカジノが合法化されていたのはネバダ州とニュージャージー州だけだったが今は10州が合法らしい
・2024年大谷翔平選手の通訳をしていた水原一平氏がギャンブル依存症であることを告白し、大谷の口座から違法なスポーツ賭博の胴元に6億8000万円を送っていたとされる事件が発覚した

「午前十時の映画祭(14)」なのに9:30上映開始だった

ナイン・わんわん