カジノのレビュー・感想・評価
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デ・ニーロとペシの絶妙に発火寸前の関係性が魅せるラスベガス一大絵巻
スコセッシ映画では時にデ・ニーロとジョー・ペシがタッグを組み、そこに第三者が入り込むことで黄金率が崩れて運命の終わりが訪れる。『グッドフェローズ』の第三者がレイ・リオッタだったとするなら、本作でその役目を負うのはシャロン・ストーンか。こうして三すくみ状態が出来上がることで、ラスベガスにてカジノ稼業を営み大成功を築いてきた男の転落劇が幕をあける。
ジョー・ペシの役柄は序盤からキレると誰にも止められない。早く厄介払いしたいのに、親友のデ・ニーロにはそれができない。で、そこに妻役シャロン・ストーンの本性発揮というか、最初は天真爛漫な美女だった彼女が、やがて金と薬物とアルコールで凄まじい怪物性をあらわにしていく姿は凄まじい。右はジョー、左はシャロン。かくして主人公の両足が思いっきり引きずり降ろされていく甘美かつ破壊的な崩壊劇が何よりの美酒だ。こういうの撮らせるとスコセッシは本当にずば抜けて巧い。
【72.9】カジノ 映画レビュー
映画全史において、マーティン・スコセッシ監督の1995年作「カジノ」は、一時代の終焉をあまりに精緻に描きすぎたがゆえに、劇映画としての「高揚感」を自ら削ぎ落とした、類まれな犯罪叙事詩である。本作は「グッドフェローズ」のスタイルを極限まで進化させた一作だが、そこで描かれるのは、情念が資本というシステムに飲み込まれていく乾いたプロセスである。3時間という長大な時間をかけて積み上げられる膨大なディテールは、最後にはカタルシスではなく「徒労感」へと帰結する。この結論を、冷徹な時代の写し鏡と評価するか、あるいは劇映画としての構成上の不全と評価するかで、本作の真価は問われる。
作品の完成度を深く考察すると、本作は「情報の集積」そのものが映画の主題となっていることがわかる。スコセッシは、カジノ運営の微細なメカニズム、マフィアの腐敗、そして人間関係の崩壊を、まるで解剖学者のような視線で捉えた。しかし、この圧倒的な情報量は、観客がキャラクターに深く沈潜し、カタルシスを得るための情緒的な余白を埋め尽くしてしまった。物語の終盤、かつての秩序が瓦解し、巨大企業が台頭する幕切れは、あまりに散文的で、観客を突き放すような味気なさが漂う。このカタルシスの浅さは、個人の悲劇を越えた「歴史の必然」を描くための意図的な演出とも取れるが、3時間の熱量に対して、着地点が極めて淡白であるという事実は否定しがたい。
キャスティングと役者の演技について、主要な登場人物をWikipediaの情報に準拠して記述する。
主演のロバート・デ・ニーロは、カジノの総支配人サム・“エース”・ロススティーンを演じている。デ・ニーロは、本作において200文字以上の分析に値する緻密な「抑制」の演技を見せた。彼は、あらゆる数値を管理し、カジノを完璧なシステムとして稼働させようとする男の執念を、冷徹な眼差しと幾何学的な仕草で体現している。しかし、その合理性が、妻ジンジャーへの執着という非合理な感情によって崩されていく様を、デ・ニーロはあえてドラマチックに誇張せず、静かな狼狽として演じた。彼の演じるエースは、最後まで「システムの一部」から脱却できず、その生き延びる姿は、劇的な変化を拒む男の哀愁と、一時代の終わりを象徴している。
助演のシャロン・ストーンは、サムの妻ジンジャー・マッケンナを演じた。本作の中で、唯一「制御不能な熱量」を画面に放ち続けているのが彼女である。金と宝石に執着し、酒と薬物に溺れながら自壊していくジンジャーを、ストーンは生々しいエネルギーで演じきった。本作における彼女の演技は、第53回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)受賞、第68回アカデミー賞主演女優賞ノミネートという形で結実した。彼女が見せる「情念の崩壊」は、本作の冷淡な構造の中に人間的な痛みを刻み込む、唯一の劇的な救いとなっている。
助演のジョー・ペシは、武闘派マフィアのニッキー・サントロを演じている。ペシは「グッドフェローズ」で見せた凶暴性をさらに過剰化させ、管理されたカジノの世界に暴力という混沌を持ち込んだ。彼の死が、叙情的な余韻を排して事務的に処理される演出は、かつての野蛮な支配が、新しい企業の論理によって機械的に清掃されていく様を冷酷に伝えており、ペシの演技はその必然性を十分に納得させる。
助演のジェームズ・ウッズは、ジンジャーを精神的に縛るヒモの男、レスター・ダイアモンドを演じた。ウッズは、卑怯さと狡猾さが同居するこのキャラクターを、不快感すら抱かせるほどの巧みさで演じ、サムが守ろうとした「秩序」の対極にある、人間の卑俗さを浮き彫りにした。
クレジットの最後を飾る名優ドン・リックルズは、フロア・マネージャーのビリー・シャーバートを演じ、カジノの実務を支える現場のリアリティを、その渋い演技で作品に定着させている。
演出、編集、脚本において、スコセッシとセルマ・スクーンメイカーは情報の高速処理という手法を極めた。全編を貫くナレーションと目まぐるしいカット割りは、観客を眩惑し続けるが、その一方で、キャラクターの心情を掘り下げる「静止した時間」を奪っている。ニコラス・ピレッジとスコセッシによる脚本は、事実の再現に重きを置いたがゆえに、劇映画としてのエモーショナルな収束よりも、社会学的な概観を選択したと言える。
映像と美術衣装においても、ロバート・リチャードソンによるライティングや豪華な衣装は、ベガスの虚飾を美しく切り取っている。音楽においては、主題歌は設定されていないが、バッハの「マタイ受難曲」が重要な役割を果たす。この荘厳な楽曲が、情報の濁流の中での崩壊劇を一種の「聖劇」に昇華させようとするが、物語の結末が持つ淡白さとの間に、奇妙な不均衡を生じさせている。
総評として、映画「カジノ」は、巨匠スコセッシがその卓越した技術を用いながら、あえてカタルシスを拒絶し、一つの時代の死を淡々と記述することを選んだ、極めて孤独な叙事詩である。その「味気なさ」は、個人のドラマが歴史に飲み込まれていく現実の残酷さを映し出しており、本作は映画史における「美しき、しかし空虚な報告書」として、その独自の地位を保持し続けている。
作品[CASINO]
主演
評価対象: ロバート・デ・ニーロ
適用評価点: B(8点)
算出: \bm{8 \times 3 = 24}
助演
評価対象: シャロン・ストーン、ジョー・ペシ、ジェームズ・ウッズ、ドン・リックルズ
適用評価点: A(9点)
算出: \bm{9 \times 1 = 9}
脚本・ストーリー
評価対象: ニコラス・ピレッジ、マーティン・スコセッシ
適用評価点: B(6点)
算出: \bm{6 \times 7 = 42}
撮影・映像
評価対象: ロバート・リチャードソン
適用評価点: S(10点)
算出: \bm{10 \times 1 = 10}
美術・衣装
評価対象: ダンテ・フェレッティ、リタ・ライアック
適用評価点: S(10点)
算出: \bm{10 \times 1 = 10}
音楽
評価対象: ロビー・ロバートソン
適用評価点: B(8点)
算出: \bm{8 \times 1 = 8}
編集(減点)
評価対象: セルマ・スクーンメイカー
適用評価点: -1.0
監督(最終評価)
評価対象: マーティン・スコセッシ
総合スコア:[ 72.9 ]
いつものコンビ
スコセッシさんの映画ではよく見るコンビ。グッドフェローズやレイジングブルなどでも、この2人が主軸に進む物語はお決まりです。スコセッシさんの作品のキーワードは栄光と没落、実話に基づくというものが多く、どれもシリアスで今までのはあまり好みじゃなかった。多分もう少し老けないと良さがわからないだろう。しかし、カジノは主人公が案外まともで最終的には一人勝ちとも言える様な状況なので、後味がよく楽しめた。相変わらずギャングが絡むシーンや、暴力が振るわれるシーンは秀逸で、観るものに裏切りをこびりつかせた暴力の痛みを巧く見せており、毎度暴力を振るわれる方の無力感を思い知らされる。富、ドラッグ、女にギャング。ジェットコースター人生にはつきものですな。
ギャング映画はスコセッシ監督のライフワーク‼️
1973年のラスベガスを舞台に、下っ端からのしあがり、4つのカジノを任されるまでになったデ・ニーロは、ヒットマンのジョー・ペシとカジノを繁栄させるが、デ・ニーロがシャロン・ストーンに惚れ込んだのが運のつき、スゴい浪費癖にふりまわされ、破滅の道をたどる・・・‼️ほとんど3時間というスコセッシ監督の力作なんですが、いきなりバッハの「マタイ受難」の盛大なコーラスで始まったり、ラスベガスのウンチクをデ・ニーロとペシのトークが延々と続いたり、スコセッシ監督厳選のロックの名曲が流れたり、ホントに見応えありますね‼️ただ今作に関してはやはりシャロン・ストーン‼️あのデ・ニーロとジョー・ペシを文字通り引きずり回すイキッぷり‼️ホントにサイコーです‼️
まさかの実話?
長かったけど面白かった。最初集中出来なかったけど、序盤からどんどん引き込まれた。
ジョーペシは本作で初めて認知した。。背が低くて声が高くてめっちゃ癖になる。ああいう人がいちばん怖い。
ロバート・デ・ニーロはまともな役だが、妻になったシャロン・ストーンがお金と薬に溺れどんどん悪い方向へ。マブダチだったジョーペシも暴力がエスカレートして、、。
この後すぐグッドフェローズを見たせいで色々被ってる。
あのジョーペシはどの映画のジョーペシだろ。。
マフィアは仁義の世界だから裏切ったら終わり。あと組織にとって(上の人にとって)危険と判断されたらすぐ殺られる。自分は引退して弟に事業任せようと思った矢先に、、。可哀想だけど友達の奥さん寝取るのはダメだろ!
後半は口封じのため粛々と殺されていった。
LA〜ラスベガス旅行計画立ててるとこだからその観点でも楽しめた。実話を元にしてるってことでびっくり!
冒頭のシーンで期待が著しく高まるけれど
この映画は、ずっと前から見たかった。
「事実を基にした」映画。
朝から、まあ大層な映画を観せて頂いた感じでした。
暴力の多い映画は、私はやっぱり苦手です。
シャローン・ストーン演じる妻のジンジャーは、本当にクソ女なのですが、とても素敵です。
冒頭のシーンで期待が著しく高まるけれど、出落ちって感じで最後まで行ってしまう映画でした。
私の心には残るものが無かったです。
期待通りの映画ではあったけれど、私が求めている物語としては期待外れ。
暴力シーンに飽き飽きしました。バイオレンスとホラーは苦手です。
2025/2/28 ネトフリで見る。何度も途中までは観たことがある...
悪くない映画だが、とくにグッと来るところもなく……
「午前十時の映画祭」で鑑賞。
『グッド・フェローズ』と同じく、スコセッシ監督×デ・ニーロ×ジョー・ペシがタッグを組んだヤバいお話。
「つかみはバッチリ」的な冒頭のシーンからグイグイと観る者を映画の世界へと引き込む力量はさすがマエストロ。
ストーリーはテンポよく音楽のように淀みなく流れていく。往年の楽曲の数々(ストーンズが多いのかな?)とともに。
モノローグ主体の手法も成功しているのだろう。
けれど、見応えはあったものの、とくにグッと来る場面もなく、後半はいざこざとバイオレンスの連続で、「3時間は正直いってやっぱりちょっと長いな、もうちょっと短くならなかったのかな」とそんな感想も抱きました(今回も途中からおしっこを我慢するのに必死だった)。
あと、S・ストーンは美しく魅力的だけど、デ・ニーロとの共演にはあまりマッチしていないようにも感じました。なんでかな?
平板で淡々と描いているところか却ってスコセッシの持ち味か?
マーチィン・スコセッシ82歳。クリント・イーストウッド、リドリー・スコットに続く長命監督である。1970年代は「タクシードライバー」、80年代は「レイジングブル」「キング・オブ・コメディ」、90年代は「グッドフェローズ」と本作、21世紀になっても「ウルフ・オブ・ウオールストリート」「沈黙」、そして昨年の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」と大作、話題作を作ってきた。
蓮實重彦に言わせると「大した監督ではない」。それは撮影方法に凝らない、ショットでは勝負しないというところにあるのかもしれない。本作でも中盤、サムとニッキーが砂漠で会うところ、サムのサングラスにニッキーの車が映り込む「ディーバ」のような「らしくない」カットがあるが、全般にショットとしては平板な淡々としたフィルムが流れていく。
それでも3時間近く飽きずに観ることができるのは役者の力もあるが、企画(原作)の面白さと筋書き(脚本)の面白さがあるからに違いない。
70年代までのラスベガスがイタリアンマフィアの資金で運営されていた、支配されていたのは史実である。それは「ゴッドファーザー」や「バグジー」などの映画でも描かれている。本作が非凡なのはその街にイタリア系でないサムとニッキーが乗り込んで一旗揚げる、そして挫折する話であるところにある。つまりこれはスコセッシお得意のエトランジェ視点によるある時代、ある地方の叙事詩である。なおかつ、この二人はバディではなく、ラスベガスのいわば表と裏を代表しており、状況によって協力したり反目したりするところも面白い。またマフィアの支配の実態、つまりカジノの収益から「抜いた」お金を人が中西部のマフィアの拠点に運ぶシステムが精緻に描かれており面白い。このあたりの目の付け所というか、もちろん原作はあるにしても、監督としての面白がり方がいかにもスコセッシだよなと思う。
カジノ経営で才を発揮し楽園を築いた男の栄光と没落
午前十時の映画祭で鑑賞。
ロバート・デニーロ、シャロン・ストーン、ジョー・ペシ共演、マーティン・スコセッシ監督作品。
この映画も長尺ゆえに見逃していた作品で、ようやく鑑賞することができました。
冒頭、デニーロ演じるサムがキャデラックに乗り込みエンジンをかけたとたん爆発、というシーンからのオープニング。
サムの回想形式で、時にペシ演じるニッキーの回想を織り交ぜて描かれるラスベガスの光と闇。
見応えたっぷりの3時間でした。
実社会では関わりたくないが、映画で描かれる裏社会の世界は本当面白い。
予想屋だったサムがシカゴのボスからカジノ経営を任され、才能を発揮して売り上げを伸ばし、高級娼婦のジンジャーまで手に入れる。順風満帆かと思われたが、粗暴なニッキーがボディガードについたことから様々な問題が起こり、サムが築いた楽園が崩壊へと向かう。
サムが人間関係に悩まされたり、妻に悩まされたりするところは大いに共感できる。
ただ、一つ間違えると命を失うというところが表と裏の大きな違い。
ラスト近辺では口封じのため次々と人が殺されていきますが、オープニングで爆破で吹っ飛んだと思われていたサムが奇跡的に助かり生き伸びたというのが良かったです。
ジンジャー演じるシャロン・ストーンの美貌と熱演も光りました。
スコセッシ得意のマフィアもの デニーロ、ジョー・ペシ、ストーン俳優たちの魅力 ゴージャスなカジノの裏側
「午前十時の映画祭14」で鑑賞。
主演の3人、デニーロ、ジョー・ペシ、ストーンが魅力的。
危なっかしくて、最初から何が起きるかハラハラしっぱなし。
悪党だが、着実にのし上がろうとする主人公だが、この二人が足を引っ張りっぱなし。
相棒は、すぐに切れて暴力三昧。
さらに女が凄まじい。
金遣い荒いは、見かけがゴージャスなのにどうしようもないヒモ男に貢ぐは、挙句は薬と酒におぼれ悲惨な末路。
あげくは、悪党だが家族思いだった相棒も誘惑されて、こっちも哀れな最期。
カジノの内幕、組織の仕組みなども興味深い。
さすがスコセッシ、マフィアを描かせたら右に出る者なし。
絶えず目を配る必要がある
こないだ午前10時の映画祭で鑑賞してきました🎬
観るのは2回目ですが、重厚なクライム映画ですね🤔
サムを演じたロバート・デ・ニーロの敏腕経営者としての振る舞いは流石🙂
一方で妻ジンジャーへの甘さはある意味人間らしくもあり、デ・ニーロの存在感が遺憾なく発揮されています👍
ニッキーを演じたジョー・ペシも、後先考えない暴力的な人物を熱演🙂
作中でも言われている通り、考えるより先に手が出る男で、犯罪行為もなんのその。
しかしあまりにも派手に動きすぎ、警察からはマークされ次第に仲間うちからも…。
すぐにカッとなってまくし立てるシーンは、彼の性格を表してますね🖐️
ジンジャーを演じるのは、シャロン・ストーン🙂
男なら誰もが視線を送る美貌を持ちながら、アルコールと薬物依存という破滅的な状態の彼女。
サムとは打算で結婚した上、レスターというヒモみたいな男と関係を続けています。
後半は演技とは思えない演技を魅せてくれました🙂
スコセッシ監督のクライム映画は本当に完成度が高いですね🫡
このジャンルが好きな方にはおすすめです❗
中盤まではよかった
カジノの支配人と組織の要として動いている間はおもしろかった
様々な気配りとあの手この手で攻撃してくる輩からの防衛
それでいて周りを立てる
支配人として有能な面を様々な角度から見せてくれる
長時間の作品ながらテンポよく飽きさせない展開でおもしろかった
そこから一変
女絡みになったとたん一気にトーンダウン
どうなるかわかってしまう上にやっていることが他の映画で見たような痴話喧嘩がずっと続く
支配人としてそんだけ動けるなら先回りできるだろと、うまいこと宥めることもできるだろと
後半は女のことばかりな上にかなり雑
結局組織はどうなったんだよ
色々訴えられてたのもどうなったんだよとほぼ全て投げっぱなし
3時間もあるのにオチが弱すぎる
カジノの支配人としての映画が観たかった
何度観ても素晴らしい! マーティン・スコセッシ監督が贈る、かの名作『グッド・フェローズ』と双璧をなす傑作!
午前十時の映画祭14にて久々に鑑賞
1970〜80年代半ば、マフィアからラスベガスのとあるカジノを任されるが友人や嫁によって人生を狂わされていく男の栄枯盛衰を描く見ごたえたっぷりの骨太ドラマで3時間を感じさせない没入感、見事です
全編に渡って主役のロバート・デ・ニーロさんとジョー・ペシさん2人のモノローグが交互に流れ続ける演出が異色で斬新、字幕読んで・内容理解しながら・映像を楽しむ、を3時間が人によってはキツいかもしれませんね(笑)
そして、バイオレンス描写もかなりキテますので、これも苦手な人は多いかもしれません
本作も他のスコセッシ作品同様、キャスティングが素晴らしいです
この時代のロバート・デ・ニーロさんはやっぱりキリッとしていてすごくカッコいい、70年代カジノの責任者っぽくカラフルなスーツが印象的、そしてジョー・ペシさんのブッ飛びキャラクターを困った顔で見つめる表情が最高です
本作はなんと言ってもペシさんのブッ飛びのキレ演技が圧倒的、あの目つきが凄すぎる、とにかく終始『グッドフェローズ』を何倍をも上回る不穏とヤバさの演技に圧倒されます
そして本作でさらに輝くキャラクター、シャロン・ストーンさんの演技が圧倒的、前半はメチャクチャ綺麗だけど堕ちて行き始めたらとことんダメになっていく様が見事、後半のデ・ニーロさんとの夫婦喧嘩のシーンや車で家に突っ込んでいくキレっぷりも圧巻、素晴らしかったです
終始緊張感に包まれる3時間、観終わったとはドッと疲れがきましたが、とても気持ちのいい疲労感で今回も大満足でした
「カジノ」ではなくて「カッシーノ」と言うのが正しい映画のタイトルだ...
「カジノ」ではなくて「カッシーノ」と言うのが正しい映画のタイトルだが、映画のテーマはギャンブルでは無くて「結婚生活の破綻」だと思った。計算高くギャンブルの才能がある"エース"だが惚れた女がミステイク。人生を賭けた相手が大ハズレ。
映画で描かれてた様に当時のベガスのまわりの砂漠には発見困難な死体が沢山埋まってたらしい。
ネバダ州クラーク郡ラスベガス市は、モハーヴェ砂漠内に位置しており通称ベガス。
1931年にネバダ州がギャンブルを合法化してからカジノの町として急速に発展し、第二次大戦後の1946年にバグジー・シーゲルがホテルを建設し、カジノが収益を上げることが判るとマフィアが続々とホテルを建設するようになってから20年後くらいが映画の舞台。
モデルになった人物
"エース"=
フランク・"レフティ"・ローゼンタール
カジノ「スターダスト」(映画では"タンジール")の実質的なボスの座に就いていたが経営ライセンスの発給を受ける事が困難であったので雇われ社長としてアレン・グリック(映画では"フィリップ・グリーン")が表向きの社長を務めてた
"ジンジャー"=
ジェリー・マクギー
ベガスの古豪カジノのトロピカーナでレフティと出会いシーザーズ・パレスで挙式した
"ニッキー・サントロ"=
アンソニー・"トニー"・スピロトロ
レフティの出世に刺激されて自分もベガスに移り住み、レフティの築いた地上の楽園を崩壊へと導いていく
↓以下Wikipediaから
・「スターダスト」は、IBT(全米トラック運転手組合チームスターズ)の会長ジミー・ホッファが握る年金基金6200万ドルの融資を受けたアレン・グリックが経営した4軒のカジノのうちのひとつ
・原作者のニコラス・ピレッジは、レフティに取材を申し込んだが拒否され、後に映画化するにあたり、デ・ニーロが主演すると発表されるとレフティは喜んで取材を受け入れたらしい
・レフティらマフィア関係者の弁護を担当したオスカー・グッドマンは、彼本人が実名で演じている
・撮影に使われたカジノ「リビエラ」はモデルになったレフティの勤めていた「スターダスト」の向かい側に位置し 映画の中では「タンジール」という架空の名前になっている
・劇中で何度か描かれているデ・ニーロが乗ったキャデラックが爆破されるシーンは実際にあった出来事で、レフティ自身は奇跡的に助かった
・劇中に登場する日本人ギャンブラー"K・K・イチカワ"は、山梨県の不動産業兼貸金業『柏木商事』の社長・柏木昭男がモデルで、荒っぽい地上げで財を成してカジノでの賭けの積極さから「戦士」と呼ばれたが、1992年自宅兼事務所で何者かにメッタ刺しにされて殺害された
・レフティは1988年に過去の些細な犯罪歴が原因でベガスから追放されたが、後に本人曰く「変装して何度か行った」と告白している。2008年に78歳で死去。死後、彼と妻のジェリーはFBIに協力する情報提供者だったことが明らかになった
・シャロン・ストーン演じた"ジンジャー"のモデルのジェリー・マクギーは、薬物過剰摂取が原因で1982年にロサンゼルスで死亡
・映画では"リモ・ガッジ"と言う実在のジョゼフ・アイウッパは1986年に懲役28年の有罪判決を受け服役、89歳で出獄したが1997年老衰で死去
・"ニッキー"と弟の殺害シーンは、実際の事件を基にしていて、ある住宅へ呼び出され地下室で殴打された挙句に近辺のトウモロコシ畑で生き埋めにされ殺害された。この事件の実行犯ら14人が2005年になって起訴され、2007年までに有罪判決を受けている
・スターダストは2006年に営業停止
運営していたBOYD Gaming社の再開発プロジェクトが不況の影響で建設工事が中断し、2007年に爆破解体された
・17世紀に数学者が偶然のゲームに統計的秩序をもたらして、ギャンブルが発展して行き、オッズを知ることによってプロのギャンブラーが出て来る様になる
・1980年代前半まで、アメリカ国内でカジノが合法化されていたのはネバダ州とニュージャージー州だけだったが今は10州が合法らしい
・2024年大谷翔平選手の通訳をしていた水原一平氏がギャンブル依存症であることを告白し、大谷の口座から違法なスポーツ賭博の胴元に6億8000万円を送っていたとされる事件が発覚した
「午前十時の映画祭(14)」なのに9:30上映開始だった
名人
とても面白かった
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