「マーロン・ブランド」革命児サパタ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
マーロン・ブランド
冒頭、大統領に陳情する農民たち。大統領はその名簿に強く訴えたサパタの名前を見つけ丸で囲む。大統領になったサパタの元へ同じような陳情団がやってきて、デジャビュのように同じ行動をとる。歴史は繰り返す。戦いによって得た権力もまた暴力によって覆される。
エピソードを詰め込みすぎのためか、展開がスピーディーではあるが、端折りすぎ。自分の農園は自分で守らなければならないという暴力の連鎖を庶民にまで押し付ける政治。自分の兄が将軍になっても貧乏生活のため農民から搾取する姿。一体誰が悪なのか・・・外敵アメリカが一番の悪に違いないが、そこまでは言及していない。
農民たちのために優雅な暮らしなど求めないマーロン・ブランドの姿は庶民的であり好感も持てるのだが、虚しすぎる結末。憤りをどこにぶつけることなく、自衛の手段を訴えるところは、アメリカ銃社会を助長しているのかもしれない・・・
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