帰らざる河のレビュー・感想・評価
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マリリン・モンローだったから世に残った映画
時は西部劇映画の量産時代
女性の目立った稀有な映画
酒場で歌う女、運命から逃れ生きようとする女、もしモンロー以外の女性が演じていたら、きっとこの映画のどの部分も残っていなかった。
光は女に当たっていた
しかしどこまでも幸薄く
切なく歌う声に希望は無く
思い出の中に生きていた。
モンローだから出来た
印象に残るラストだった。
※
今なら絶対4DX案件
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
人生(時の流れ)を川に例えていて、なんと秀逸なタイトルだろうと思った。穏やかな時もあれば荒れ狂う激流に巻かれ、乱高下もあるのが人生だと投げ掛けるストーリーが、西部劇ならではの雄大な景色と共に描かれ情感を揺さぶられた。
見どころはやはり、「帰らざる河」を下りながら主人公たちの繰り広げる逃避行だろう。インディアンの襲撃を受けながら渦を巻く激流を筏で進むシーンは、今ならば4DXで観れば大興奮間違い無しのスペクタクル。手に汗握った。
マリリン・モンローの出演作を初めて観た。本作は、モンローがお色気一辺倒の路線から脱却し、演技派俳優への転換を図った作品らしい。演技学校で一から演技を勉強し直して撮影に臨んだだけあって、真に迫るものがあった。
だが彼女のセクシーな肢体を活かした演出は欠かせなかったのか、演技力一本で勝負するわけにはいかなかったようだ。それについて本人はどう思っていたのか気になった。これを機にマリリン・モンローの他の作品も観てみたい。
MM先輩段々本気の頃
マリリンの女優としての真剣さに見入ってしまった。
マリリンの真剣な眼差しでの演技と酒場での多くの男どもを前にした堂々とした歌いっぷりが印象に残った。激流の河を筏で下っていくシーン、先住民との戦いはなかなかのスリリング。現代ではもっと派手にできるのだろうが。終わり方も途中の息子との会話との対比でいい。
映画界を牛耳る男社会の中で、安いギャラ、男を喜ばしお金目的の女、などの役ばかり。ジョー・ディマジオとの結婚、離婚の少し前の映画。
マリリンのドキュメンタリーを見た後だったこともあり、彼女の人生と映画会社、チープな役ばかりの下積み生活などの状況の中での映画づくり。マリリンのヒット作の愛くるしさとは違う、女優として日々練習を積んでいた気概を見た気がした。
見てよかった。
原題:RIVER OF NO RETURN。マリリンの歌うこの曲と歌詞もいい。
Love is a traveler on the river of no return.
NHKBS 映画マラソン 2022.12.31放送
オットー・プレミンジャー、卒業!
子供の頃テレビで何回観ただろう。酒場でギター片手に「River o...
この作品、モンローが妙にシリアスだ。脱セックスシンボルを目指してい...
川下りが迫力が無い
総合55点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:50点|ビジュアル:55点|音楽:65点 )
・筏に乗る主人公たちの多くが合成映像で背景から浮いている。
・主要部分が川の現場での撮影ではないため、実際の活劇になっていなくて迫力がない。
・川の浅瀬で襲撃してきた先住民たちがそのまま急流でも泳いで筏に近寄ってくるのがほぼ自殺行為でなんとも不自然。
・主人公が他人ならば死ぬが自分が操船すれば川下りしても大丈夫と大口を叩いておきながら、襲撃を受けてすぐに川に落ちて操船をマリリンモンローに頼りっきりなのは情けない。
・しかもあれほど危険だと前振りしておいて、それでもあっさりと素人だけで川下りが出来てしまった。
・そもそも危険な急流の場面が殆ど無く、緩やかな川下りばかり。
荷物を失ったはずなのに筏に乗るときでさえもどこかに隠し持った化粧を使ってばっちり化粧して歌う、いかにも女優なマリリン・モンローの姿ばかり印象に残る。物語の全体の流れそのものがそんなに悪いわけではないが、やはり川下りの場面が駄目。
マリリンの美しさに酔いしれる
white water rafting
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