女は女であるのレビュー・感想・評価
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アンナ・カリーナを見る映画
1961年のゴダール映画。勝手にしやがれの翌年の製作である。 色づかいや画面構成のセンスは今見ても色あせていない。 しかし各所の音楽のつかい方はどうにも…。ぶつ切りでシーンが狂騒的になりすぎた。 しかし1961年ということを考えたら斬新すぎなシーンの数々。 観客への語りかけ、他の映画や役者についての言及、ヌーベルバーグ的楽屋落ち…等々。 たいして笑えないコメディだが、まあアンナ・カリーナが美しいのでそれでいいのだ。 ビターだが味わい深いシャルル・アズナブールのシャンソンがこの映画のテーマとリンクしておりました。
当時でも斬新、今でも斬新
ストーリー自体はなんてことはない。 終始恋人同士の小競り合い。 でもそのどうでもいい感じがとにかくおしゃれで可愛く描かれてる! なんだか久々にこんな映画観たなぁ、と嬉しくなりました。 アンナ・カリーナが可愛すぎる! 小悪魔?キッチュ? そりゃゴタールも魅力にやられるわ、と思いました。 赤い服って素敵。 カラー作品の良さが全面の出てました。 女は女であるが、男も男でしかなない。 でも収まるところに収まりゃいいじゃないってラストかな。
ポップでキュートな実験映画
ゴダールは天然でお洒落な斬新な映画を撮ってしまう人だなぁと。 音楽の使い方に色彩に観客に向けての語りに繰り返しの演出と今、観ても新しいし60年代に撮った現実が凄い。 今の時代で斬新で画期的な映画を意識して作ってもゴダールっぽい作品になるのは承知な事実!? やさぐれたチンピラ風情のJ・P・ベルモンドがやはり格好良い。
こちらも古い
タイトルから衣装までいたるところに赤や青や目につく色が使われててすごいなあと感心しました。
ストーリーは最初から最後まで男と女の喧嘩によるもの。単純なのか複雑なのか分からず、なんか知り合いカップルのどっちからも愚痴を聞くような、ああいうめんどくさい事にずっと付き合わされているような感覚でした。
あとはフランス人は喧嘩するときは結構酷いことを言うもんだなと思いました。
コメディのルーツは、ここになるのかな
“ヌーヴェルヴァーグの50年”という 特集上映内で『夜と霧』と2本立てで旧作を堪能すべく鑑賞してきました。 リーフレットのあらすじによると ミュージカル調のコメディとのころ。 『地下鉄のザジ』みたいにならんだろうなぁ 若干の不安はありましたが、 大笑いする準備万端で上映開始を待ちました。 ☆彡 ☆彡 1961年だから約50年前かぁ きっと、その当時は斬新で笑えたんだろうなぁ・・・ いくつものシーンで 笑いましたが、結局のところ、 大笑いをするシーンは一箇所もありませんでした。 役者さんが 芝居中、急に観衆に向かって語りかけてきたり、 奇妙な、女性用の着替え装置がでてきたり、現代にも つながっている根っこのようなものは感じられました。 だから、笑うというよりも、 芸術作?コメディルーツ作?とでも 表したほうが、適切なのではないか、そんな気にさせられました。 だって、色使いも原色が効いていましたし、 ここ笑いをとりにきているな、と思えた小道具の 色彩にもこだわりがあるようにみえましたからね。 でも、 全然笑えなかったわけではなくて 主人公のカップルが喧嘩しているとなりで 他のカップルに延々とキスをさせてみたり、 小さな子供たちに「もっとセクシーな本が欲しい」と言わせてみたり、と 単純に笑わせるよりも、ウィットに富んでいるって言えばいいのかな。 ちっちゃなひねりがあって、クスッとさせられる場面は、いくつもありました。 ☆彡 ☆彡 なお今作、 ゴダール自身は、 「これが本当の意味での処女作」と語っているとのこと。 そんな 重みを知る由もない私は、 ヒロイン役のアンナ・カリーナさんの あまりの美貌が登場するだけで、十分満足しちゃっていました(苦笑) 大爆笑を期待するとすかされますが、 フフッと、口元を少し捻らせる大人の笑いが 好きなかたに、お薦めしたい作品です(笑顔) 私は大爆笑を期待しちゃっていて 笑い足りなかったので、かぎりなく A-に近い、B+にしておきます。
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