劇場公開日 2020年2月23日

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「原題の意味」女と男のいる舗道 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原題の意味

2023年12月2日
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鑑賞方法:VOD

知的

この映画は、じわっと浸透して、あとに残る。女優さんの表情の見せ方が上手くて印象に残るせいか…。

章ごとに区切られて表現されている彼女は、それぞれ微妙に違う顔を見せてくれ、彼女の心境の変化やいろんな側面を伺わせてくれる。悩みなが少しずつ変わっていく。見ていると、だんだん応援する気持ちにさせられてくる。

ここまで書いて、ふと気になり原題をチェックしてみる。だって、男と女の舗道、って…?場面を切り取った描写としては間違っていないけれど、なんかいまいち。
原題は、人生らしく生きる、きままに生きる、というような意味らしい。
そうそう、それだわ。[生き方]がテーマなのだわ。

彼女は彼女なりに、自分らしさに執着し、浅はかだとも言えるが、ある意味では真面目に生きていた。ひたむきさや、考える力があり、そこには今後変わっていく可能性が秘められていた。

でも…残念ながら、彼女の人生は、不条理な結果に終わる。
こんなささやかな人生を、あっけなくバサッと切り取ってしまうなんて、厳しいね。

あま・おと