「エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督&主演の超大作」愚なる妻 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督&主演の超大作
エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督&主演の超大作。
しかし、元々5~6時間などあったバージョンを映画会社の要請で削除して削除したらしく、壮大なるセットでのモブシーンなどが垣間見られるだけに勿体ない。
IVC発売のDVDにて鑑賞したが、冒頭に淀川長治さんの解説があって「そして、この後、もんのすごいことになっていくんですネ」と言った感じでネタバレ無くて幸いだった(笑)
また、淀川さんの解説に続いて、本作のメイキング映像も収録されていて、その後ようやく本編に入る。
えせ貴族が次々と詐欺を行っていく末路を描いた映画。
カラムジン伯爵(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)は仲間の女性2人と共に、贋札で儲けたり、女性を騙して金儲けしたりしていた。
伯爵はマルーシュカという女中と結婚の約束をして、彼女が12歳の時から20年かかってコツコツと貯めたお金も騙し取る。
また、米国の重要人物の夫妻の妻に、伯爵がすり寄っていき大金を得ようとするのだが、伯爵とアメリカ人の妻との逢瀬を見て「騙された!」と知った女中マルーシュカが凄い行動をとる。そして……。
エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督作は、本作の他には『グリード』しか観ていない。
後年の出演作は何本か観ているものの、凄い映画人だったのだろうな…と思わせられる映画創世記の偉大な人なのだろうが、キネマ旬報社刊「知っておきたい映画監督100 外国映画編」では紹介されていない。不思議。
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