俺達は天使じゃない(1955)のレビュー・感想・評価
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一肌脱ぐ囚人(いいひと)たち!
DVDで鑑賞(字幕)。
父親に勧められ、「ハンフリー・ボガートってコメディー出ていたのか!」と云う驚きと共に観てみることにしました。
はじめは囚人たちが島内を歩き回れる制度を知らなくて戸惑いまくりでしたが、呑み込めた後はストーリーに夢中に。
脱走のために立ち寄った雑貨屋を営む一家を、情にほだされて助けようとする3人組がとにかくいい人たち過ぎる(笑)。
でも確かに、家族の事情をあれだけ知ってしまったら、娘さんが美人でその魅力にやられたら、助けずにはおれない!
終始ユーモアたっぷりで伏線の効いた展開が見事だし、とても面白かったです。天使の輪が出るのも洒落てました(笑)。
[余談]
ハンフリー・ボガート、ボロボロの服を着ているにも関わらずカッコ良さを隠しきれていないのがこれまたカッコ良い。
なんだ、いい映画じゃない
昭和30年、カサブランカのコンビのコメデイですが、それほど期待していなかったのにとても良心的な作品でした。
古き良き時代のハリウッドの王道喜劇といえましょう。
三人の主人公が皆芸達者で、演出のテンポもよく1時間40分というのもちょうどよい長さ。
最近の妙に複雑なストーリーで、大作でもないのに2時間超えが多いのは少し見習った方がよい。
クリスマスのあったかコメディ
監獄の悪どい守衛を殺し、悪魔島という名前の監獄島から脱走してきた三人の男が、盗みを働こうとして入ったお店で、店主一家があまりにも人が好いので、クリスマスに舞い降りた天使の如く、困りごとをすっかり解決して去っていく、軽めでほんわかできるクリスマスの話。
夜の波止場でのラストシーンが好き。「俺たちは天使じゃねえ。」と言う、三人と小さなバスケット(中には大役を果たした一匹)の後ろ姿。それぞれの頭上で天使の輪がピカンと光るのが可愛かった。
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